「不登校」など問題を抱える子どもたちは、愛情だけでは変えられない。行き詰まっている方に知ってほしい「子育て技術」とは?【きのぴー先生の新連載】
反発する子どもたち、「愛情」だけでは変えられない。そこで生み出した「技術」とは
この学校に赴任した年の終わり、担任していた子どもに声を荒げて叱ってしまいました。「ここまで我慢してたけど、なんで君はそんな態度なんだ。こちらがこんなに思っているのに!」と。
すると、こんな言葉が返ってきました。
「は? なに怒っとん? 頼んでねぇし」と。
子どもに声を荒げて叱るなんて、最低最悪な教師だと思います。しかし、およそここまで尽くし、優しく、愛情をもって関わっても、「うんともすんとも響かない」なんて……。そんな体験を、私はそれまで一度もしたことがなかったのです。
ここで私は、私の「やり方」を変えていくべきだと強く悟りました。
翌年からは、行動経済学や心理学を授業に取り入れ、従来の教え込み授業から脱却し「生徒の意志決定を尊重し、よりよい選択を後押しする」指導を行うようになりました。すると、少しずつ、けれど確実に、子どもたちの反応が変わり始めました。私が面白い授業をしなくても、カリスマ的な人間的魅力を持っていなくても、子どもが自走して学び始めたのです。
・小学3年生から勉強をしていない中2の男の子がテストで0点から70点に。
・中3の女の子は内申点が1から5に。
元の学校の先生からは、「信じられないから、もう一度テストを受けてほしい」と言われるほどでした。少しずつ、子どもたちが話を聞いてくれるようになり、やがて、この学校の生徒指導主任を任せられるようになりました。ただし、決して私は上手に教えられるようになったわけではありません。すべてのはじまりは「技術」でした。この「技術」を応用し、不登校に悩む親御さんをサポートするボランティア活動を始めました。これが現在お伝えしている「子育て技術」の原型です。
親御さん方がその「子育て技術」を使っていくことで、子どもたちは再登校をしたり、親子関係が回復したり、新しいコミュニティに参加したりと、目に見える変化を遂げていきました。そして何より、技術をつかう「親御さん自身」が少しずつ笑顔を取り戻していくことが一番の変化でした。
この経験が、今の私の活動の原点です。
▶孤独な子育てをする親が増えている
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