「学校に行ってみようかな」8年間不登校だった娘が、4ヶ月でバイト、英検に動き出した。その時、母が実践していた理論とは
自ら動く子どもに変わる! 目的を持った見守りのコツ=バンジージャンプ理論とは?
施設の子どもたちとの関わりを経て編み出した「目的を持った見守り」のコツを、バンジージャンプ理論と名付けてみなさんにお話ししています。今回はその方法についてお伝えいたします。
1)子どもは「飛びたくない」のではない
高い場所に立ち、下を見下ろして動けなくなる人を想像してみてください。その人は、意志が弱いのでしょうか。怠けているのでしょうか。
おそらく違います。ただ、「怖い」だけです。不登校や行きしぶり、反抗や強いこだわりも、多くの場合、本質は同じです。親が安心安全な基地として機能していないから学校に行けないんだ!なんて専門家の話もよくありますが、そこもひっくるめて「怖い」わけです。その他にも失敗、視線、会話、疲労、期待、比較、評価。怖さの正体は子によって違います。その子なりの理由と時間があります。
以上のように、親が「理由を特定して解決する」より先に、「怖さがある状態で押されること自体」が怖いと理解していくことが大切になります。
2)私たち大人がやりがちな二つの極端
子どもが飛べずに立ち止まっているとき、大人は大きく二つの行動を取りがちです。
一つは、そばに立って背中を押すこと。「大丈夫」「行ける」「やってみなさい」…確かに、この方法で一時的に動く子もいます。けれど、準備が整わないまま押された経験は、子どもの脳に、記憶にこう刻みこむことがあります。「この人は、私の怖さを見てくれない人だ」と。ともすると、この子はもっとかたくなに、怖がらなければいけない。わかってもらわないと。そういう頭でいっぱいになってしまい、そもそもバンジーを飛ぶこと、学校に行くことに対して「考える」ということがしにくくなってしまいます。
もう一つは、「じゃあ、好きにしなさい」と完全に手を引くこと。こちらは一見よさそうに見えます。お医者さんのいう見守る、に近い感じがあります。しかしこれも、自由を与えているようでいて、子どもには「期待されていない」「見捨てられた」という感覚に変わることもあります。つまりこの押すと引くの「バランス」が鍵となるわけです。
▶「見守る」際、具体的な距離の取り方は?
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