「学校に行ってみようかな」8年間不登校だった娘が、4ヶ月でバイト、英検に動き出した。その時、母が実践していた理論とは
3)3メートル離れた「ベンチに座る距離」
バンジージャンプ理論が示すのは、この二つの中間です。飛び場のすぐそばではなく、少し離れた場所にあるベンチに座るイメージです。押さない。でも、いなくならない。少し離れたベンチで本でも読みながらゆっくりと。
「ここで待っているよ」「決めるのはあなたでいいんだよ」この距離感は、2つのメッセージを同時に届けます。
・飛ぶかどうかは、自分で決めていい
・でも、あなたを見捨ててはいない
この二つが揃ったとき、子どもの中に初めて考える余白が生まれます。
もちろん皆さんの心の中には、「そんな余裕はない!」「それで待ってて本当によくなるのか!?」「うちの子は例外かもしれない!」と色々なモヤモヤが胸を駆け巡ることでしょう。なぜなら私も同じ想いが胸にかけ巡っていたからです。
そのモヤモヤの取り方はまた別話で詳しくお話ししますが、ひと言で答えるとしたら「やった人にしか見えない味方の世界」というものがあるので、とにかく実践を重ねることが大切になります。
4)「待つ」とは、時間ではなく覚悟のこと
バンジージャンプ理論で、もっとも誤解されやすいのが「待つ」という行為です。待つ、とは、何もしないことではありません。そして、「いつまで待てばいいのか」という問題でもありません。待つとは、相手のタイミングを尊重すると決める覚悟です。ここで、多くの人がつまずきます。
・つい様子をうかがってしまう
・ため息や沈黙に、期待がにじむ
・「まだ?」と、思わず言ってしまう
・正解に導こうとしてしまう
こうした微細なサインは、相手にすぐに伝わります。「結局、あなたのタイミングで動いてほしいのね」、そう感じた瞬間、怖さはまた元に戻ってしまうわけです。ここが一番難しく、諦めずに粘り強く向き合う部分になります。
5)ベンチに座りながら、親がすべきこととは?
バンジージャンプ理論は、放置のすすめではありません。ベンチに座りながら、大人にはやるべきことがあります。
・押さない(安心安全の獲得)
・いなくならない(見離さない姿勢)
・決める余白を渡す(主体性を返す)
具体的には、答えを急がない。結論を用意しない。小さな選択を相手に返していく。という流れになります。「どうする?」ではなく、「必要なら声かけて」と伝える。この声かけの中身は、相手を信じるというより、失敗しても成功しても全てを引き受ける姿勢を保ち続ける、という行為そのものになるわけです。
▶「学校に行ってみようかな」母が変わったら、子どもが変わった
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