「落ち込むことがあった日はアイスクリーム」20代から続く、心が折れそうな日の救済ルール【甲斐みのりの厳選おやつ】
仕事でのミス、家事の失敗、人間関係のちょっとした行き違い……誰にだって、心がふっと沈む日はあります。そんなとき、折れそうな心をそっと包み込んでくれる「鎮痛剤」のような存在があったらいいなと思いませんか? 激しい喜びではなく、ただ、明日もまた前を向くための小さな「お守り」。
文筆家として活躍する甲斐みのりさんも、かつては仕事の失敗に肩を落とす日々があったといいます。そんな彼女を救ったのは、コンビニで選ぶ一個のアイスクリームでした。
本記事では甲斐さんが「おやつ」をテーマに書き下ろしたエッセイから、大人になった今だからこそ大切にしたい、自分を愛でるためのおやつ習慣をご紹介します。
※本記事は書籍『おやつがあれば、だいたいだいじょうぶ』(甲斐みのり:著/スターツ出版)から一部抜粋・編集したものです
アイスクリームに救われて
20代で仕事を始めたばかりの頃。
失敗したり、その場の空気になじめなかったり
週に何度か、がっくりと肩を落として帰る日があった。
そこで、自分を励ますために決めたルール。
「落ち込むことがあった日は、アイスクリームをひとつ食べていい」。
この決まりを作ってからは、
泣きたくなるような足取りが重い帰り道も、
なんとか気持ちを紛らわすことができた。
コンビニに寄って、好きなアイスクリームを一心に選び、
溶けないうちに家路につこうと、急ぎ足で道を進むうちに
いつのまにか心がふわっと軽くなる。
それからというもの、アイスクリームは私にとって
鎮痛剤のような存在だ。
“ちょっとやそっとじゃ立ち直れない ”
というほどの辛い出来事があったとき、
「今日は特別にアイスクリーム2個!」と欲張ると
やっぱりいつのまにか、ふたつ分を食べ終わるまでに、
苦しい気持ちが少しずつ和らいでいった。
それから何年も経って、
今はアイスクリームに頼る機会もずいぶんと減ったけれど
相変わらず落ち込むことがあると、
アイスクリームをひとつ食べれば、気持ちがすっと楽になる。
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