定番ボブ、1つ結びでもこんなにエレガント!5分以内のヘアアレンジ3選

アラフォー世代で最も多いと言われているのが、結べる長さのボブスタイル。手入れがしやすく、髪のパサつきも抑えられてツヤ髪がキープできる、大人にうってつけのヘアスタイルですよね。

でも、ボブって意外と服装が制限されてしまうのが悩みどころ。カジュアル感を出したり、ちょっとエレガントな雰囲気を出したいときに、頼りになるのはやっぱりヘアアレンジ。

そこで今回は、大人にオススメのボブアレンジをEMBELLIRの代表・鈴木富美子さんが自らモデルになってご紹介します。

 

サイドの毛流れが美しいエレガント1本結び【難易度★】

〔正面〕

〔後ろ〕

まずは最も汎用性の高い1本結び。結び方次第ではオバ髪になりがちということもあり、ここ数年でバリエーションもかなり豊富になりました。今回は、ボブにオススメの1本結びをご紹介しましょう。

 

1 毛先をアイロンでワンカール

髪が短いボブの場合、結んだときの毛束が四方八方へと広がって、まとまりのない状態になりがち。毛先だけでも軽く巻いておくと、結んだときの毛束がキレイにまとまります。

 

2 毛束を1つにまとめ、トップの髪を引き出す

巻き終えた髪全体にヘアクリームなどのスタイリング剤を軽くつけたら、全体を手グシでまとめます。ゴム結びする前にトップの毛束を引き出して。根元から毛束をガシっとつかみ、ゆっくり引き出すのがコツ。サイドの髪は少したるませ、耳の上が髪にかぶさるように。このあと、毛束をゴムで結びます。

 

3 毛束の間に指を入れてスプレーを

美しい毛流れを作るため、サイドの毛束と毛束の間に指を入れ、このすき間にスプレーを。すき間は2〜3ヶ所作り、スプレーは根元のみ。全体にかけてしまうとペタンコになってしまうため、根元だけにかけるよう心がけて。

 

4 部分的に毛束を取り出してスプレーを

最後に、サイドからバックにかけて、4〜5本の細い毛束をつまみ出し、この部分にスプレーをかけます。立体感のある束感ができることで、横から見たときにキレイな毛流れが表現され、エレガントな雰囲気に。さらにフワっとさせた毛束が崩れにくくなります。

 

〔鈴木さんからのアドバイス〕

「ゴムはどんな毛質にも適しているシリコンゴムを使いましょう。結ぶ位置は、耳の高さと同じにするのが好バランス。スプレーは全体にかけるのではなく、立体化を出したい部分だけ使う習慣を。めんどくさいこのひと手間が、仕上がりに大きく影響を与えますよ」

 

毛先のハネが愛らしい大人ハーフアップ【難易度★★】

〔正面〕

〔後ろ〕

朝起きたとき、毛先がハネて全体の毛束がうねってる! そんなときにオススメのヘアアレンジです。サイドをスッキリさせたハーフアップなので、毛先がハネていても気品のある仕上がり。普段使いはもちろん、ちょっと印象を変えたいときにもオススメです。

 

1 こめかみから上の毛束をゴム結び

まずは毛先をアイロンで外ハネさせます。寝グセで外ハネになった部分はそのまま生かして。全体にヘアクリームもしくはオイルをつけ、髪のパサつきを抑えたら、こめかみから上の髪をハーフアップに。写真のように、少したるませて結ぶ。

 

2 結んだ毛束をくるりんぱ

ゴム結びしたすぐ上の髪に空間を作り、ここに毛束を通してくるりんぱ。少ない毛束で仕上げるくるりんぱはボサつきが少なく、不器用な人でも失敗しません。また、トップに自然な立ち上がりと、サイドに立体感が出せるので、ハーフアップの土台にオススメです。

 

3 サイドの毛束をゴム部分に引き寄せる

耳上から上のサイドの毛束を取り出して、真後ろに引き寄せます。引き寄せながら、毛束は毛束を軽くねじりましょう。ねじることで毛束が細くなり、次のプロセスが行いやすくなります。

 

4 引っ張った毛束をゴムにねじ込む

引き寄せた毛束は、ハーフアップで結んだゴムの一番上の部分をひっぱり、この間に入れます。ピンを使うよりもカンタンで、しかも見た目がキレイ。反対側の毛束も同じように行いましょう。最後に全体の髪をコームで整えれば完成です。

 

〔鈴木さんからのアドバイス〕

リフトアップ効果の高いハーフアップ。1本でまとめると結んだ毛束が浮いてしまいますが、2ステップに分けてまとめるとキレイな仕上がりになります。寝グセ直しは髪を傷めてしまうこともあるので、アレンジでごまかすテクニックは覚えておくと便利ですよ!」

 

フォーマルに最適なギブソンタック【難易度★★★】

〔横〕

〔後ろ〕

若い女性の間でも人気の高いギブソンタック。この髪型、実は和装のまとめ髪としても起用されていて、大人の女性にもオススメのアレンジです。そしてセルフアレンジの場合、ロングよりもボブの方が失敗が少なく、キレイに仕上がるんです!

 

1 耳から上の髪をハーフアップ

まずは耳から上の髪をハーフアップにします。少したるませた状態で結んだら、ゴム上に空間を作り、毛束を通してくるりんぱを2連続。1回だけではサイドの毛流れが不十分なので、2連続で行うのがポイント。少し毛束がほつれたら、上からスプレーをかけて手ぐしで整えて。

 

2 全体の毛束をなるべく下でゴム結び

くるりんぱにした毛束と残りの髪を1つにまとめ、ゴムで結びます。毛束が落ちない、ギリギリ下の部分で結びましょう。結んだ毛束の最後はゴムに通さす、毛束が輪っか状態にしておくこと。こうすると、毛束が巻きやすくなります。

 

3 毛束を外巻きで巻き上げる

毛先から毛束を外巻きにします。少しずつ毛束を持ち上げ、根元までしっかり巻き上げましょう。写真では毛束の状態が分かりやすいように片手で巻き上げていますが、両手を使って巻き上げるのがベスト。途中、後れ毛が出てもそのままに。最後にスプレーで整えるのでご安心を。

 

4 巻き上げた毛束をピンでとめる

巻き上げた毛束は、くるりんぱしたときの空間部分に押し込みます。さらにピンを数本使い、上から下に向かってさして固定。最後に表面にスプレーをかけ、後れ毛と一緒にコームでとかして整えます。

 

〔鈴木さんからのアドバイス〕

全体の髪を一気に巻き上げるのはプロでも難しい技。ただし、くるりんぱを作っておくと、意外とカンタンに巻き上げることができます。フルアップの場合は、髪全体にワックスやオイルなどをつけて、しっとりとした状態にしておくのがベスト。髪が細い人はつけすぎるとペタンコになってしまうため、スタイリング剤の分量は慎重に

 

ボブ歴が長く、マンネリ感を打破したいと考えている女性は多いはず。このアレンジをマスターして、マンネリボブを解消させてみてはいかが?

 

撮影協力:EMBELLIR/鈴木富美子さん

EMBELLIR代表。都内有名サロンを経験後、高橋亜季氏とサロンオープン。和装やウェディングなどのハイレベルなヘアアレンジを得意としており、数多くの女性誌などで作品を披露。サロンでは自身がプロデュースする水牛角のヘアアクセ・FUCAも販売中。

撮影/土屋哲朗(主婦の友社写真室)

 

 

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