「本来の自分らしく」生きたい人に。今あなたが見落としていることは

つい、明日の仕事のことや遠い将来のことをぐるぐる考えてしまって、

ふと頭によぎる、ささやかな興味や関心は後回しにしていませんか?

なんなら、そのまま忘れてしまったりして。

 

『種』のカードを引くと、解説の文章にはこう書いてあります。

 

ささやかなことでも見逃さないように。

今気になっているそれこそが、あなたをあなたらしく生かし

本来のあなたと出会わせてくれるものです。

 

電話の中吊り広告やテレビのCMに何気なく目をやると、

なぜだかたまに、すっと頭に入ってくる単語やフレーズがあります。

 

それから、ぼんやりとこう思うんです。

 

ああ、そういえば、英会話をはじめたいと思っていたなあとか、

昔あの場所に行ったことがあったな、また行きたいな、とか。

 

なんだかちょっと気になること。

これが『種』なのだそうです。

大樹に育って実をつけるためのエネルギーは、すでに備わっているのだそう。

だからあとは、ていねいに水をやるだけ。

 

どの種がわたしを満足させてくれるのか、すぐには分からないけれど、

どの種にも、まだ見ぬしあわせの可能性が眠っている。

そう考えたら、水をあげたくなってきました。

 

明日の朝、電車の中で、気になっていたレッスの予約をしてみようだとか、

久しぶりのあの人に、少し連絡してみようだとか。

 

そういう小さくてささやかなエネルギーが、1年後、

なぜだか海外で暮らしていたり、思わぬ縁に恵まれることになったり

想像を超えた、自分だけのおもしろい未来をつくってくれるのです。

 

『千と千尋の神隠し』の主題歌『いつも何度でも』の作詞をした、詩人の覚 和歌子さん。

彼女の手がけたタロットカード「ポエタロ」(ポエム+タロット)をめくりながら、

覚さんから毎話1テーマずつメッセージが届きます。

 

今回の覚 和歌子さんのエッセイテーマは『種』。

手元にナッツのご用意を。

 

【種】かめかめぽりぽり

昔好きだった彼はナッツを好んで食べるひとだった。

ナッツさえ食べていれば人は生きていけると信じていた。

事実あまり寝ないのにいつもハツラツとしていたし、

考え方も真っ直ぐで明晰だった。

 

西洋の栄養学と違って、

スピリチュアリズムでは、食べ物はその栄養素ではなく、

そこにつちかった太陽や水や土や人の手のエネルギーを問題にする。

 

種には、芽を出し双葉をひらき茎をのばし、

やがて大樹に育って実をつけるためのすべてのエネルギーが、

すでにみっちりたくわえられているのだ。

 

中学の生物の授業では、

ピーナッツ半かけには2時間直立しているだけのカロリーがあると教わった。

 

実験と称して半かけを食べたのち、

掃除をさぼった罰で先生に「さっき食ったから大丈夫だよな」と言われて

廊下に立たされている男子はあわれだった。

 

ともあれナッツさえ食べていれば大丈夫。

 

お腹いっぱいという感覚にならなくても、

エネルギー的な充実感が感じられれば身体が喜んでいるということ。

 

縄文人たちはひまわりの種やどんぐりをぽりぽりかじりながら

そんなことを考えていたかどうか。

 

未来に有機的な思いのある人や、

ていねいに育てていきたい物事のあるひとに

よく出る「種」のカード。

 

好きだった人のナッツを噛む小気味良い音が、

今でも縄文の小さな打楽器のように記憶の底にこだまする。

 

***

覚 和歌子

©FUKAHORI mizuho

詩人・作詞家

山梨県生れ/千葉県育ち。早大一文卒。平原綾香、smap、新垣勉、夏川りみ、クミコ、ムーンライダーズなどの作詞で、多くの作品をCD化。NHK全国学校音楽コンクール課題曲、校歌、合唱組曲等の作詞なども多く手がける。01年『千と千尋の神隠し』主題歌『いつも何度でも(曲・歌唱/木村弓)』の作詞でレコード大賞金賞。詩集『ゼロになるからだ』(徳間書店)、『はじまりはひとつのことば』(港の人)、『2馬力』(ナナロク社)など。エッセイ、絵本、翻訳など著作多数。映画監督、脚本、舞台演出、朗読、自らのバンドを率いてのソロライブ、米国ミドルベリー大学日本語学特別講師など。詩作を軸足にマルチな活動を展開。

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ポエタロ」とは?

「ポエムタロットカード」を縮めた名前、『ポエタロ』。

47枚のカードにはそれぞれ、美しくやわらかい日本語の詩と、

かわいらしくも不思議な魅力のあるイラストが描かれています。

使い方はいたって簡単。シャッフルしたカードの中から、

その時の直感で1枚、あなた自身のためにカードを引いてみてください。

1日のはじまりにその日の指針を得てもいいし、なにか大きなチャレンジの前、

なかなか超えられない壁に直面しているときに。

そのときの気持ちや環境にリンクした、やさしい詩とメッセージが、

次の1歩を踏み出す勇気や確信を与えてくれる不思議なカードです。

あなたの心強い味方になってくれるはず

 

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『ポエタロ いのちの車輪をまわす言葉』

覚 和歌子・著 石川 勇一(相模女子教授)・監修 大野 舞(Denali)・画 カード47枚 ガイドブック付き 3,780円(税込)/地湧社

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