「夫名義の4200万円マンション」からモラハラ夫を追い出し、離婚成立! 無職の妻が、実質タダで住み続けるためには【行政書士が解説】
前編では、夫(44歳)の理不尽な「あまのじゃく型モラハラ」によって心身ともに追い詰められた高井琴音さん(42歳)が、夫を自宅から追い出すことに成功した経緯をお伝えしました。しかし、琴音さんは無職でパート代の収入もゼロ。自力で住居費を払えない状況のまま、いかにして「夫名義の自宅」を守り、不利にならずに離婚を成立させたのでしょうか。
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『妻の「良かれと思って」に激怒…年収650万「あまのじゃく型モラハラ夫」に追い詰められた42歳妻が下した決断【行政書士が解説】』
※画像はイメージ写真です。
<家族構成と登場人物、属性(すべて仮名。年齢は現在)>
夫:高井浩平(44歳) → 会社員(年収650万円)
妻:高井琴音(42歳) → 無職(パートタイマーを辞めたばかり)☆今回の相談者
夫婦の子:高井天音(8歳)→ 小学生
【行政書士がみた、夫婦問題と危機管理 #25】後編
「俺の家だぞ!」と拒絶する夫……感情を全面に出して離婚を承諾させる
別居が2ヶ月目に入った頃、琴音さんは「もう戻ってこないでください。このまま息子と二人でやっていきます」とメッセージを送りました。当然、夫は「俺の家なんだぞ!」と猛反発。住宅ローンを払っている自分の所有物件に妻子が住み、自分だけが追い出される状況を納得できるはずがありません。
そこで筆者は「旦那さんに『こんな妻とはやっていけない』と思わせ、相手から離婚を切り出させましょう」とアドバイスしました。琴音さんが「戻ってきたら、息子を連れて家を出ていく!」と強く主張したところ、プライドを傷つけられた夫は「それなら離婚だ!」と激怒。琴音さんが「それで結構です」と便乗したことで、まずは離婚の合意を取り付けることに成功しました。
これまで琴音さんの育児を否定ばかりしてきた夫。そのくせ自身はまったく子育てに参加してこず、息子との良好な関係も築けていませんでした。現に琴音さんと息子が生活しているという実績もあります。子どもの親権についても、当然のように琴音さんが単独親権を持つ流れが固まりました。
売却も賃貸も赤字……絶望的な数値を突きつけられて言葉を失う夫
最大の難関は「自宅マンションの扱い」でした。夫は「離婚するなら家は売ってやる!」と凄みましたが、調べると駅からかなり離れた立地ということもあり、8年前に4,200万円で購入した物件は3,000万円まで値下がりしていました。住宅ローン残高3,800万円に対して、売却額を800万円も下回る赤字(オーバーローン)が発生することが判明したのです。
売却するには800万円の現金を用意しなければならないと知った夫は、「じゃあ貸せばいい!家賃でローンを払う!」と主張。しかし周辺の賃貸相場は月7万円で、毎月8万円のローン返済に対して毎月1万円の赤字が出ます。さらに、夫自身も一人暮らし用のワンルームを借りて家賃を払う必要がありました。なぜなら、夫の実家は勤務地からかなり遠く離れており、いつまでも身を寄せるわけにはいかなかったからです。琴音さんから「ご自身の家賃に加えて毎月1万円の赤字を払うつもりですか?」と指摘され、夫はぐうの音も出なくなりました。
▶ 「住宅ローン」と「養育費」、夫が食いついた起死回生の一手とは
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