【実話】49歳での幸せな結婚式から急転直下、大人婚花嫁に起きたこととは【40代からのオトナ婚#5・後編】
前編に登場のサチコさんは、「いつかご縁があったら結婚したい」と思っているうちに、48歳になっていました。
ひょんな事から年上男性、ゴローさんから食事に誘われるようになりますが、「茶飲み友達はほしくない!」とビシッと宣言。
そんな発言をすると、結婚が遠のいてしまうのでは?
二人はこの先どうなるの?
絶賛婚活中のライター、ミナト薫がオトナ婚の実態に迫ります。
あなたのオトナ婚体験を聞かせてください!→こちらからまさかのニュアンス違い
毎日、あれこれ誘ってくるゴローさん。サチコさんはおじさんの暇つぶし相手にされたらかなわないと思い「茶飲み友達ならいりません」とキッパリお伝えします。
ところが…。
「茶飲み友達はいらないと私が言ったのを、彼は『年も年だし、この人は結婚相手を探しているんだな』と受け取ったたらしいんです。真剣交際ならOKなんだと、脳内変換したようで(笑)」
ええっ?
「ニュアンスが微妙に伝わらなかったんです。でも、それ以降、デートの質が上がりました(笑)」
これまで、ご近所の居酒屋ばかりだったのが、素敵なレストランやバーなど「デート感」のあるお店に連れていってくれるようになったそうです。
なんと、サチコさんの発言はゴローさんの本気スイッチを押してしまったんです!
付き合って2ヶ月で「結婚しよう」
デートらしいデートをするようになって1ヶ月。ゴローさんから衝撃の発言が飛び出します。
「結婚しましょう。もうお互い大人なんだし、あれこれ悩まず」
わっ、随分率直なプロポーズですね。
サチコさんは、どう答えたんですか?
「彼の家には犬、私の家にはネコがいました。それぞれ大事な我が子なので、2匹の相性が悪いと結婚は難しいと伝えたんです」
ペットを引き合いに、ゴローさんを押し留めようとするサチコさん。
ところがゴローさんは、毎晩犬を連れて近所を散歩し、その途中でサチコさんの家に立ち寄るようになったそうです。そのうち、犬とネコは一緒にいても大丈夫になってしまったんだとか。
ゴローさん、なかなかの策士です。
結婚への障害が消えたわけですね?
「そうですね。外堀を埋められたというか…」
ってことは、プロポーズを受け入れたんですね。おめでとうございます!
「ウフフ…。私はもともと年下男性が好きだったのですが、年齢を重ねると相手の年なんて関係なくなりますね。いつか誰かと結婚する場合、年齢的に燃え上がって、燃え上がって結婚する流れにはならないだろうとも思っていたんです。悪い意味ではなく、人間としてちゃんとした人となら、誰と結婚しても同じだというか…。彼と失くなった奥さんとの結婚期間は33年間。それだけの長い間、一人の女性と向き合えた男性なら、私を傷つけたり、裏切ったりもしないだろうと思ったんです」
このタイミングで、この人が現れたのは何か意味がある。サチコさんはそう感じて結婚を決意したそうです。ここまでわずか、2ヶ月!スピーディーな展開ですね。
「はい、野生の勘が働いて決めました。その話はちょっと長くなるので、後でお話しますね」
野生の勘?なんでしょう、気になる…。
彼がサプライズで仕掛けたあることとは
その後、律儀なゴローさんは、サチコさんのご両親にもきっちりと挨拶。
二人の同居生活が始まります。
でも、結婚にはなかなか進みませんでした。
「私が籍を入れることに興味がなかったからです。運転免許書やキャッシュカードとか、手続きが煩雑そうで…。それに、この私が花嫁姿になるなんて人から見られたら恥ずかしいという気持ちも強かったんです」
同居開始から半年後。
ある日、おじさん仲間と飲み会中の夫から、サチコさんの元に電話がかかってきてきました。
それは「来月、沖縄で結婚式を挙げるから、予定しておいて」という衝撃の連絡!
「は?おいおい待てよと思ったんですが、彼に『沖縄だったら誰にも見られないでしょ』と押し切られてしまって」
その時、サチコさんは49歳。ゴローさんは、なんとかしてサチコさんが40代のうちにウェデイングドレスを着させてやりたい、花嫁姿をサチコさんのご両親に見せたいと思っていたようです。
式場の予約から、披露宴の手配までこっそりと一人で行っていたゴローさん。
「式の打ち合わせに毎回彼が一人で現れるので、式場の方は『ホントに結婚するの?』と疑問に思っていた節もあるようです(笑)。私がドレスの試着に現れたたので、やっと安心して頂けて…」
49歳で挙式後、まさかの事が発覚
沖縄での結婚式には、サチコさんの両親や兄弟、夫の飲み仲間が参列。式はさぞかし感動的だと思いきや…
「実は前の晩、両親を交えてお酒を飲みすぎてしまって。顔がパンパンにむくみ、ドレスが入らない!こんなにお酒でむくんだ花嫁は初めてですと式場の人も驚いていました。ドレスの背中の紐をゆるめてもらって、なんとか着ることができました」
二次会はみんなでカラオケへ。
「親戚や夫の飲み仲間が大騒ぎをしているビデオが今も残っています。その後母は他界したのですが、母が嬉しそうにしている映像を見るたびに式をあげてよかったなと、夫に感謝しています」
ところが…。
式の翌月、幸せいっぱいのサチコさんは重い病が発覚。手術の同意書には、家族でないと署名ができないという理由で、入籍を果たします。
「おかげ様で今では体調も落ち着き、経過観察の状態になっています。これまで仕事、仕事で生きてきた私ですが、夫から『無理して働かなくていいよ』と言ってもらえ、この人と出会えたた有り難さを噛み締めました」
野生の勘とは、このことだったんですね…。
サチコさんは今ではすっかり元気を取り戻したそうです。良かった!
私、ミナトも気づけば47歳。婚活市場での自分の価値を思うと、気持ちが暗くなることも多くて…。
「アラフィフ婚をした私ですが、夫の友人からしてみると私は『若い奥さん』。もう◯歳だからと、年齢にとらわれる必要は無いですよ。そしてガツガツしても仕方がないので、気持ちをフラットに。そのほうが、男性からも引かれないし、色々なことにも対処しやすいと思います」
サチコさんからのメッセージ
①野生の勘を信じるべし
②もう◯歳だからなどとは、考えない。
③結婚相手の条件や理想像にこだわらない。人としてちゃんとしていればOK
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