「出産できる最後のチャンス」あなたは本心からそう思う?【40代の婚活塾#4前】

2022.02.26 LOVE

こんにちは、婚活ナビゲーターの野上今日子です。

前回は、40代の婚活をサポートする上で私が大切にしている事を、具体的例をあげてお話ししました。今回もそれについて、もう少し書いていきたいと思います。

【リバイバル配信 40代の婚活塾#4前編】

婚活の「期限」は決めないほうがうまくいく

 

私は40代の婚活を困難にしている【思い込み】をはずす方法として、以下の4つのルールを設けています。

 

1●マニュアルやハウツーを捨てる
2●必ずしも成婚を目指さない
3●婚活期間を決めない
4●物事の見方を変える

 

この中で上の2つ「マニュアルやハウツーを捨てる」「必ずしも成婚を目指さない」については、前回詳しく紹介したので、今回は「婚活期間を決めない」「物事の見方を変える」について説明させていただきます。

 

3●婚活期間を決めない → 結婚したい理由が腑に落ちるまで待つ

 

婚活本や結婚相談所のHPやブログなどには「半年で成婚を目指す!」「ズルズル婚活してもムダ! 目標を決める」といった言葉が躍ります。

 

それはそう。それぞれの相談所さんの料金体系にもよりますが、婚活が長引けば長引くほど、お金もかかります。半年でご成婚すれば、会員さんの金銭的な負担も軽くなります。

 

それを重々承知の上で、私はあえて追い込みません。

 

燃え尽き症候群にならないために

なぜなら、40代はとても忙しいから。会社では責任のある立場にある人も大勢います。

 

男性も女性も40代はいわゆる脂ののっている時期で、長時間PCやスマホとにらめっこをして相手のプロフィールを熟読したり、仲人さんとこまめに連絡を取ったりすることが難しい場合も多い。

 

そんな時に「そんなんじゃダメよ。とにかく、今は婚活と割り切って集中して頑張りましょう」とはとても言えません。

 

一人ひとり顔が違うように、同じ40代キャリアでも状況はまったく違います。

 

プライベートが仕事に影響する人もいれば、まったく影響しない人もいる。忙しい合間をぬってお見合いすることが仕事のモチベーションになる人もいれば、集中して仕事をしたい時に邪魔くさいと感じる人も。

 

そういう人を追い込んで燃え尽き症候群になってしまっては元も子もありません。

 

時間を有効に使う事が得意な40代には、ある程度本人のペースに合わせる事も必要です。

 

出産できる最後のチャンスというプレッシャー

また、前回もお話しましたが40代の婚活の肝は【思い込み】をはずす事にあります。しかし、頑固な汚れ…ではなく頑固な【思い込み】をはずすのは、結構大変な作業です。

 

頭では分かっている。分かっているんです。

 

では、なぜそんなに【思い込み】がはずせないのか。いや、そもそも思い込むのか。

 

実は、40代は最後の分かれ道だと感じているからなのです。

 

出産し子どもを育てる人生か…。
出産せずに子どもを持たない人生か…。

 

45歳から55歳はいわゆる更年期。そう、子供が産める最後のチャンスという最後の決断を迫られる年齢でもあります。

 

女性の人生はずっと期限付きの選択を迫られてきました。

 

小学校・・・臨海学校までに生理が来る・来ない
中学校・・・卒業式までに告白する・しない
高校生・・・卒業までに彼氏ができる・できない
その後・・・20歳までに初体験する・しない
30歳までに結婚する・しない
35歳までに結婚する・子供を産む・産まない (高齢出産)
40歳までに結婚する・子供を産む・産まない ※1
45歳までに結婚する・子供を産む・産まない ※2

※1 40歳以上で出産する人は年間約3万人しかいないと言われている(年間出生数の約3%)
※2 自然妊娠、高度生殖医療とも45歳くらいまでは妊娠が可能
※3 特定不妊治療費助成制度が適用されるのは42歳まで。43歳以上は助成されない。

 

ちなみに…

妊娠は年齢との戦いです。35歳を過ぎたら1年1年がとても貴重で、年齢を経るごとに不妊治療にかかるコストは高額になっていきます。
体外受精により1人の子どもが誕生するためにかかる医療費は、30代前半で約150万円、40歳で400万円弱、45歳で3700万円前後、47歳では2億円以上かかるともいわれます。さらに、高齢出産の流産の確率は、40歳で40%、45歳は50%まで上がります。

 

本当に求めているものは子どもなのか?

 

 

子どもが欲しいという理由で婚活を始めた、はずだった。

 

でも簡単ではなかった。

 

年齢・年収・住んでる場所・初婚へのこだわりが変えられず、条件で選んだはずなのに、お見合いで会っても好きにはなれない。
なんのための結婚で。どんな人と結婚したいのか。

 

子どもが生まれたらお金がかかるし、成人するまで扶養すると考えると、なるべく長く働いてくれる年下の男性か年収が高い人じゃなきゃ…。

 

そうでしょ?!

 

そんな叫びが聞こえてきます。

 

しかし私は思います。

 

結婚もしていないのに?
結婚したからといって、子どもを授かるとは限らないのに?

 

結婚式は一瞬、結婚は一生と言いましたが、子育てだってそうです。出産は一時、子育ては一生。

 

漠然とした「子どもが欲しい」「女性として子供を産まなくては」という【思い込み】にとらわれ、条件だけで結婚しても、それから先も人生は続きます。婚活と同じぐらい、自分の思い通りにはならない人生が。

 

40代の婚活は自分自身の人生の決断を下す時

 

しかし、だからと言って「私は絶対子どもが欲しいです!」「私は子どもを産まない人生を選択します!」とどちらかに決めなくてもいいのです。もっとフラットにもっと成り行き任せでいいんじゃないでしょうか。

 

だって結婚が必ずしもあなたの不安や悩みを解決してくれるとは限らないのだから。もちろん、結婚があなたの不安や悩みを解決してくれるかも知れませんけど。

 

【肩の力を抜く】

 

そうなる時間が40代の婚活には必要です。やみくもに婚活してもなかなか決まらないのは、その辺がぶれてしまっている場合が多いので、今一度ご自身の気持ちに向き合っていただきたいと思います。

 

後編に続きます。

(構成/奥永陽子)

>>次ページ:40代が「無様な婚活」をしないため、いちばん大切なこととは

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