「断っても愛される」。ホステスに学ぶ上手なお誘いのカワし方って?
年末を迎え、何かと慌ただしいこの時期。切っても切れないのが「気が進まないけれど、行かなきゃならない集まり・飲み会」ですね。やることは山積みだし、睡眠時間も確保したい。お酒が入ると口説かれることもあるし……。
そこで、「知って得するホステス流・誘いの断り方」を伝授します。
「困ってしまうお誘い」は結構ある
華やかに装い、お客様をもてなすホステスにとって「お店以外」での接客は日常茶飯事。
営業前の同伴(2~3時間ほど食事)に始まり、閉店後のアフター(食事やカラオケ、バーなど)のお付き合いも仕事の一つです。
ここでちょっと困ってしまうのが「休日デート」のお誘い。
営業時間というくくりと、店という守りがない分、お客様に口説かれる確率も高いんです。
「親密な関係にはなりたくないけれど、これからも店に来てほしい」
「仕事上、つながりは絶ちたくない」
「付き合いが悪いと思われたくない」
なんて時は、ちょっとした裏技を知っておくといいですよ。
お誘いを受けたら、まずは「嬉しさ」「感謝」を伝えましょう
「銀座にオープンしたイタリアンレストランの予約が取れたんだけど、どう?」
「嬉しい!あの店、三カ月待ちなんですよね。すごーく行きたかったんです」
という具合。誘ってくれた方への感謝を述べるのです。
次に、「行きたいけれど、断わざるを得ない物理的な理由」を伝えましょう。
「休日も仕事を抱えている」
「田舎の両親が出てくる」
「資格取得のためスクールに通っている」
など物理的な弊害と、泣く泣く断っている旨を言うと、相手も不快に思いません。
そして、お断りと必ずセットで伝えてほしいのは、「次回も誘ってくださいね」の一言。男性だって誘うからにはそれなりの準備と勇気を持って誘ってくれたはず。
「今回は、たまたまタイミングが合わなかったけれど、次回はぜひ」と楽しみにしていることを明るく伝えるのです。
できれば、メールより電話で。これは以前、お客様からこんな意見があったからです。
「メールで断られるって、事務的で冷たい印象なんだよね」
「なんか軽く見られているようで不愉快だな」。
男性って女性が思うよりずっと繊細です。好意を寄せている女性になら、なおさら。
あくまでもホステスとお客様の場合ですが「断る時は電話で。つながらなければ留守電にメッセージを残すか、メールを送る」という丁寧さを心がけています。
もちろん、メールが便利という人も多いでしょう。相手の性格と、関係性によって使い分けるといいですね。
その後のお誘いはどうすれば?
さて、その後も何度かお誘いを頂いたとしましょう。気遣いある男性なら、「予定は君に合わせるよ」なんて一言をくれるかもしれません。
何度も断っている手前、もう断りにくい。
そんな時は、「お尻を決めてデートする」のも一つの策。
お尻というのは、終わりの時刻。例えば、
「その日は夜に会議があるけれど、17~20時までならお食事できますよ。とても楽しみ」
「日中、2時間くらいならランチ可能です。お腹すかせて行きますね」
など。
終わりの時間が決まっているから、変な口説きもないし、お酒も断りやすい。決められた時間内だからこそ、逆に楽しもうと思わぬ発見があるかもしれません。
そして、ひとたびデートともなれば、笑顔で魅力溢れる対応を心がけましょう。
仕事上、大切な相手なら情報交換やアイディアを出し合うのもいいですね。人脈は宝です。対応ひとつで貴女の評価も上がります。
えっ、またお誘いが来ないかって?
ええ、来るかもしれませんね。ホステスってお客様にリピートしてもらわなくちゃならないですから。
次回は「さらに親密になった場合の断り方」をお伝えしますね。
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