東大に行く子は「暗記しない」…難関中学「御三家」→ 現役で東大に合格した子が、共通してやっていた「幼少期の習慣」とは

「中学受験やその先の学力って、結局は地頭の差なの?」と思ったことはありませんか?わが子のためにできることを探していても、習い事や勉強法の情報が多すぎて迷ってしまいますよね。

昔ばなし研究者・大学講師で、3児の母でもある沼賀美奈子氏は、自身の子どもを「御三家」と呼ばれる難関中学から東大へ合格させた経験から、昔ばなしが「子どもの読み解く力や考える力を育てる」ことを実感してきたといいます。

本記事では沼賀氏の著書から、昔ばなしが学力や受験にもつながる「読み解く力」を育てる理由を紹介します。

※本記事は書籍『本当の頭のよさが育つ昔ばなしの魔法』(沼賀美奈子:著/青春出版社)から一部抜粋・編集したものです

 

学力の高い子だけが知っていること

この読み解く力は、学力に直結します。国語の長文読解でも、地図を持っている子は、「ここは具体例の話だ」「ここから結論に戻るな」と、迷わずに読み進めます。わが家でも、この力が受験勉強で大きな武器になりました。

長女と長男は、いわゆる御三家と呼ばれる難関中学に合格しましたが、彼らが口をそろえて言っていたのは、勉強は、暗記じゃなくて物語だということでした。

たとえば、中学受験の社会科で、年号や人物名をひたすら暗記するのは、子どもにとって苦行です。しかし、昔ばなしで筋を追う力がついている子は、歴史を一つの長い物語として捉えることができます。

「この人がこういう“原因”をつくったから、不満を持って反乱という“結果”が起きたんだな」
「土地がこういう形だから、この産業が発達したんだな」

バラバラの知識を丸暗記するのではなく、「どういう流れなのか?」と構造で理解できる。すると、細かい年号を忘れても、前後の流れから答えを導けるようになります。昔ばなしで培った物語の地図を持つ力が、膨大な暗記量を減らし、学びを楽にしてくれるのです。

 

東大に行く子は、昔ばなしを読んでいる

読み解く力は、さらに先の大学受験でも生きました。長女が現役で東京大学に合格したときのことです。東大の日本史は、細かい知識よりも歴史の大きな流れを論述させる難問が出ます。彼女はこう言いました。

「江戸時代初期に出されたたくさんの法律も、『戦国の反乱の芽をつぶす』という目的で見れば、一気にまとまるんだよ。目的がわかれば、細かい条文は覚えなくても芋づる式に出てくる」

中学受験も、大学受験も、そして社会に出てからの仕事も同じです。物事の骨組みをつかむ力さえあれば、どんなに複雑な情報に出合っても、要点をパッとつかんで自分のものにすることができます。それは、大量の情報に溺れないための、一生モノの底力になるのです。

 

ここまでの記事では主に、「読み解く力」の重要性についてご紹介しました。つづく関連記事では、昔ばなしが子どもの思考にもたらすメリットをお届けします。
つづき>>中学受験で差がつく子は何が違う?超難関「御三家」に子どもたちを合格させた3児の母がすすめる「思考力を鍛える行動」とは

 

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著者:沼賀美奈子(ぬまが・みなこ)
昔ばなし研究者/大学講師。3児を育てながら、研究活動とITベンチャー経営に携わる中で、どんなに忙しい日々でも「寝る前5分」の昔ばなしが、子どもの心と頭を育ててくれることを実感する。小澤昔ばなし研究所に所属し、昔話研究の第一人者・小澤俊夫 に33年間師事。全国の昔ばなし大学受講者や研究仲間とともに、昔ばなしの力を現代につなぐ活動を続けている。大学では保育者を目指す学生たちを指導するほか、子育て中の保護者の相談にも数多く携わる。さらに、個人起業家や企業経営者のコンサルティングにも従事し、「人の可能性を育てる」ことを教育・子育て・ビジネスの現場で実践している。著書に絵本『じゅうにしのはじまり』(世界文化社)ほか。

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