
小嶺麗奈、薬物逮捕に見る「芸能界でいちばんワルい女」って誰だ
悪女の条件とは何か?
有吉佐和子センセイの小説、「悪女について」(新潮文庫)をご存じでしょうか?
女性実業家・富小路公子が謎の死を遂げました。自殺か、他殺か。彼女と関わった男女27人にインタビューしたテイで小説は進行していきますが、主人公は病的な嘘つきであることがわかります。生まれ、育ち、学歴、年齢はもちろん、処女であると偽り、男たちもそれを信じています。同時進行で複数の男ともつきあい、結婚しても過去の恋人を自宅に通わせるしたたかさがあります。
けれど、誰のことも殺めることはなく、法にそむいてはいません。それどころか、ビジネスを自分の才覚で大きくし、男に食わせてもらうこともなく、子どもを産み育てとある意味のびのびやりたい放題。
もちろん、これは小説ですから、現実的でない部分があって当然です。ですが、この小説をベースに考えると、悪女というのは「自分の手を汚さずに、しれっと人生を謳歌している人」を指すのではないかと思うのです。悪いことをして警察に捕まるのは「当たり前」のことですから、悪女というには何かが足りない気がします。
美少女、夜遊び、女優。小嶺を表す3つの言葉で思い浮かぶのは、広末涼子です。広末も一時はクラブ通いや、黒い交際が報じられましたが、今や三児の母となりました。夜遊びや大学中退の過去は消え、精力的に仕事をこなす、いくつになっても透明感のある素敵なお母さんというイメージが強いのではないでしょうか。
そう、広末こそが私の思う芸能界ナンバー1悪女です。今が幸福でなければ、悪女とは言えないと思います。
「スポニチアネックス」によると、麻薬取締部は10年以上、小嶺をマークしていたそうです。これは逆に言うと、それだけ小嶺が薬物と縁が切れなかったということ。裁きを受けた後は、早く治療して新しい人生を見つけてほしいと思います。
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