恋愛ベタの40代独女でも彼が出来た!男性に刺さる「好き」の伝え方

2019.06.20 LOVE

ある40代独女は、それまでまともな恋愛を経験したことがなく、彼氏ができてもいつも距離を置かれて最後は振られる交際をしてきました。

「私は普通に男性とは付き合えないんだ」と恋愛を諦めていたけど、サークルで知り合った男性を好きになり、関係を進めるためにふたたび悩み始めます。

彼女の間違いはどこにあったのか、どんな行動が二人の関係を変えたのか、お話しします。

 

「好き」をどう伝えれば良いのかわからない

 

37歳のある女性から「ねぇ、みんなはどうやって彼氏に『好き』を伝えているの?」と尋ねられたとき、筆者は思わず「好きな人でもできた?」と答えをすっ飛ばして反応していました。

彼女は、知り合ってから数年ずっと彼氏どころか片想いの相手がいる気配もなく、何より彼女自身が

「もう恋愛はしたくない」

と繰り返していたからです。

その彼女の口から「好き」の表現について疑問が出るなんて、よほど大きな心境の変化があったのだろうと思ったのですが、彼女からは

「うん、実はそうなの。

いいなぁって思う人がいて、仲はいいんだけどどうやって進んでいけばいいのかわからなくて……」

という言葉が返ってきました。

でかした! と指を鳴らしたい気分でしたが、冷静に

「まだ付き合ってはないのね? 片想い?」

と尋ねると、

「うん。

相手も私のことを良く思ってくれているのはなんとなくわかるんだけど、こう、好きだって気持ちをどうやって出せばいいのかわからなくて」

と彼女は恥ずかしそうに視線をそらしました。

彼女は、それまで恋愛をしたことはあるのですがまともな交際と呼べるのは二人しかおらず、それも相手から距離を取られて最後はフェードアウトになる、という味気ないもの。

なぜそうなるのか、彼女には男性との向き合い方に問題がありました。

 

恋愛ベタな女性がついやってしまう「間違い」

彼女自身は「一生懸命付き合っていたつもり」なのですが、聞いてみると

 

・相手の負担になるのが怖くて自分からは連絡しない

・「好き」と知られるのが恥ずかしくて遠回しな表現しかしない

・相手の気持ちが不安だから好かれていると実感してから行動する

 

など、ことごとく相手の愛情を削いでしまう行動が目立ちました。

彼女は「相手に合わせていれば嫌われないでしょう?」と言いますが、内心は

「本気で好きになっても、嫌われたり別れたりしたらつらいから彼の愛情を前提に関わりたい」

のが本音。

だから積極的に愛情を伝えることをせず、ひたすら受け身に徹するのですね。

そんな自分に違和感を持たず、振られるのは「私に女性としての魅力がないから」と決めつけて、彼女は「私はまともに付き合えるようなオンナじゃないし」と恋愛を諦めていました。

そんな彼女の心が数年ぶりに動いた、気になる人。

仲は良いそうですが、今まで本心を隠す付き合いしかしたことがなかったため、いつの間にか「好き」の伝え方がわからなくなった彼女はその人とどう接すれば良いか悩んでいました。

 

「相手のためではなく自分のため」の恋

「どうやって気持ちを伝えるかって、普通に『好きです』って言えばいいんじゃないの?」

と言うと、彼女は

「でも、私だけその気になっていたら恥ずかしくない?

もし両想いじゃないなら、告白なんてあの人も迷惑だろうし……」

と困った顔をします。

「あぁ、違う違う」

彼女がそらしたままの瞳を見つめながら、

「あなたは誰のためにその人のことが好きなの?

好かれていないと好きになれないの?

その人のことが好きなのはあなた自身の気持ちでしょう。

あなたが純粋に好きって思うなら、ただそれを伝えればいいと思うよ。

それをどう思うかはその人の問題」

と言うと、彼女は黙って下を向きました。

「でも……」

やがて、ぽつりと漏れてきたのは

「あの人にこんな自分がどう思われるか、想像ができないの。

今まで、男の人とちゃんと付き合ったことがないし、間違えていたらどうしようって思っちゃって……」

という言葉でした。

彼女が言う「間違える」は、「相手からも好かれているという事実を実感できないこと」です。

要は、100%応えてもらえるという確信がないと、気持ちを伝えるなんて恥をかくだけ、と思っているのですね。

ですが、相手の愛情を前提にした関わり方しかしてこなかったことで、今までの恋愛はうまくいかずに終わっていました。

彼女に抜けているのは、

「自分が思うのと同じように相手も実感を欲しがっている」

という視点です。

心が通じ合っている安心感、同じ気持ちだという自信、それらは相手からも与えられて初めて先に進みたい気持ちが生まれます。

「好かれるために好き」なのではなく、「相手を好きな自分が好き」と自分の心に軸を置くことが、まっすぐな愛情を育てる秘訣。

両想いの気配を感じるのなら、たとえそこに100%の実感がなくてもまず愛情を伝える姿勢を見せることで、男性の気持ちもまた熱を帯びます。

「『好き』の伝え方がわからない」時点で彼女は先に愛されることを望んでいる自分を忘れていますが、「相手のためではなく自分のため」の”好き”なのだと、改めて受け止めないといけません。

 

素直になる勇気を持つことで幸せを実感できる

 

彼女が好きになった男性の話を聞いてみると、同じように恋愛に積極的なタイプではなく、それとなく好意は伝えてくるけど彼女の反応を見て距離が縮まったり開いたり、自分の気持ちを表に出すのが苦手な印象を受けました。

週末のデートで、ランチが終わり「何処か行きたいところある?」と訊いてくる彼に「ううん、特にないけど」と彼女が答えてそのままバイバイになる。

「まだ一緒にいたいな」と言ってくれることを期待する彼女と、「彼女の行きたいところを尋ねることで一緒にいたい気持ちに応えてほしい」と願う彼。

でも、面と向かって言えないのは、お互いに先に踏み込んでほしい気持ちがあるからです。

相手のことが好きな自分を知られるのは、確かに不安だし怖いときもあります。

ですが、伝えないとわからないのが恋愛であり、相手の態度を伺いながら一緒にいても、結局消化不良な思いだけが残ります。

気持ちが結ばれている幸せ、その実感は、素直にならないと得ることはできません。

そのことを話すと、彼女は

「素直になるのって、どうすればいいかわからない」

とつぶやきました。

「相手の気持ちじゃなくて、自分の心に集中すること。

本当に好きなら『どう思われるか』の前にまず伝えること。

人は鏡だからね、相手が自分に向かって心を開いてくれているとわかったら、その人も応えやすくなるよ」

と返すと、わずかにうなずいてくれました。

その後、彼女からは

「何かね、ふっとあの人の顔が浮かぶ瞬間とか、あの人に話したいって思うこととかあってね、そのときに我慢しないで電話するようにしたの。

そうしたら、彼のほうからもLINEが来るようになって、前よりたくさん会えるようになったよ」

と嬉しい報告をもらいました。

当たり前のように思いますが、恋愛経験が少なかったり中途半端な交際しか経験していなかったり、相手とまっすぐな気持ちを交換したことがない人ほどこのスムーズなやり取りにたどり着く機会がなく、できたことで喜びを実感できます。

今は、彼女のほうから

「ランチのあとはドライブしようよ」

と最初に彼に伝え、寂しさを感じることなく週末の時間を楽しんでいるようです。

 

 

好きな人に心を開くのは、勇気がいりますよね。

でも、それは相手にとっても同じです。ただ待っているだけではいつまでも距離は縮まらず、素直になれないことでせっかく芽生えた愛情も消えてしまいます。

「誰のために好きなのか」、幸せな恋愛は自分自身を受け止めることから始まります。

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