もちろん「いちはいる」ではない!「一入」の正しい読み方、知っていますか?
「普段耳にしたことのある言葉なのに、漢字で表されると読めない」「なんとなく聞き覚えがあるのに、音と漢字がなかなか一致しない」そんな経験はありませんか?。
そこで本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します!
「一入」の正しい読み方、知っていますか?
「一」と「入」という漢字から「いちいり」や「いちにゅう」、中には「いち・・・はいる?」と読んでしまう人もいるのではないでしょうか。また「いちいり」や「いちにゅう」という読み方が間違っている意識があっても、なかなか正しい読み方が思い浮かばない人も少なくないでしょう。
ちなみに「一入」の意味は、
1 ほかの場合より程度が一段と増すこと。多く副詞的に用いる。いっそう。ひときわ
2 染め物を染め汁の中に1回つけること引用元:小学館 デジタル大辞泉
です。
意味を聞くと「あ、もしかして・・・」と思う人もいるかもしれませんね。
正解はコチラ!
「ひとしお」です。
「感動もひとしお」という言葉を聞いたこと、ありませんか?ここでいう「ひとしお」の漢字表記が「一入」です。「一塩」だと思っていた人もいるのではないでしょうか。「入(しお)」の意味を知れば、「一入」の漢字と意味が合致するはずです。
「一入」の元々の意味は、“染め物を染め汁の中に1回つけること”。「入(しお)」は染料につける回数を指す言葉です。なお二回つける場合には「再入(ふたしお)」、何度もつけて布を色濃くしていく場合には「八入(やしお)」「百入(ももしお)」「千入(ちしお)」といいます。
染料につければつけるほど、布へつく色は濃くなりますよね。その様子から「いっそう」「ひときわ」という意味を表すようになりました。
参考文献:一入(ひとしお) 語源由来辞典
スポンサーリンク