「ぼんて」ではありません!「凡て」の正しい読み方、知っていますか?
漢字の中には、思いもよらない読み方をする漢字があります。実際の読み方は普段よく口にしている言葉だったりするのですが、漢字で書かれると分からないもの。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します!
「凡て」の読み方、知っていますか?
「平凡」などに使われる「凡」の字。「そんな読み方ないよね・・・」と分かっていながらも、一か八かで「ぼんて」と読む人もいるのではないでしょうか。
「凡て」の意味は、
[名]ある物や、ある事の全部。いっさい。
[副]
1 ことごとく。残らず。
2 おおよそ。大体。総じて。
3 (打消しの語を伴って用いる)全然。まるっきり。引用元:小学館 デジタル大辞泉
です。
正解はコチラです!
「すべて」です。
「すべて」は、
- 全て
- 凡て
- 総て
どの書き方でも正解です。
漢字それぞれに意味があり、意識して使い分けることも可能です。とはいえ、現代では「すべて」は大抵「全て」という漢字を使います。どの漢字を使っても間違いではありませんから、無理に「凡て」を使おうとしなくても大丈夫です。
なお「全」「凡」「総」、それぞれの「すべて」の意味は以下の通りです。
- 全て
→「全い(まったい)=完全」 - 凡て
→「おおよそ」「おしなべて=一様に」 - 総て
→「たばねる=まとめる」
ちなみに、今回ご紹介した「凡」には他にもさまざまな読み方があります。
おお〔おほ・おぼ〕
1 事物の形状や人の心情などが、はっきりしないさま。ぼんやりしているさま。いいかげん。
2 事物の状態などが、他と比べて特に際立っていないさま。普通。おおし〔おほし〕
[副]おおよそ。総じて。
ぼん
1 全体を通じて。おしなべて。
2 一般的で特に目立たない。普通。はん
全体にわたるさま。あらまし。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
ここまでさまざまな読み方があるにも関わらず、「凡」を「すべ」と読むのは「凡て」と書いたときだけ・・・はじめて「凡て」という字を見たとき、なかなか読めないのも納得ですね。
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