「大地震」には2つの読み方がある?使い分け方を知っていますか?
漢字の中には、用途によって読み方が使い分けられるものがあります。とはいえ、使い分けられることを知って読み分けている人は少ないのではないでしょうか。
例えば「大地震」には2つの読み方があります。どちらで読んでも間違いではありませんが、読み分けられるようになると、知見が広まりますよ!
「大地震」の2つの読み方、その違いを知っていますか?
「だいじしん」と読んでも決して間違いではありませんが、「だいじしん」という読み方は本来マグニチュード7以上の地震に使われます。
それでは、地震の大きさを表す区切りのない「地震」を表す場合にはなんと読めばいいのでしょうか。
正解はコチラです!
「おおじしん」です。
しかし、この読み方は慣用的なものでした。
「大」の読み方である「だい」と「おお」には、ある規則があります。
接頭語「大」のつくことばで、読みが[ダイ]か[オー]か、よく迷うところですが、これには一般的な決まりがあります。原則として、「大」のあとに漢語(音読み)がくると[ダイ]、「和語」(訓読み)がくると[オー]です。
この規則にのっとると、地震の大きさを表す区切りのない「地震」であっても、「だいじしん」と読むことになりそうですが、古くから例外的に「おおじしん」と読む慣用がありました。他にも
- 大火事
- 大御所
- 大道具
などが「おお」読みです。
しかし現代では、「大地震」を「おおじしん」と読む人より「だいじしん」と読む人の方が増えています。阪神・淡路大震災が発生した平成7年11月にNHKが行った調査によると、8割近くの人が「大地震」を「だいじしん」と読んでいました。
例外的に慣用読みだった「おおじしん」より、「だいじしん」という読み方のほうがメジャーになっているのは面白いですね。
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