「口がクサイおばさん」にならないために!40代がすべきことは

2019.07.22 WELLNESS

40代は口のニオイのケアをどう変えるべきか、日本歯周病学会理事の若林健史先生に詳しく伺いました。前編はこちら(オトナサローネ編集部 井一美穂)

 

まずは歯周病セルフチェックシートを!

以下のうち、あてはまるものの数を数えてください。

1・歯肉が時々赤く腫れる
2・歯肉がむずむずしてかゆい
3・歯が浮いた感じがして腫れぼったい
4・冷たいものがしみる
5・歯を磨くと歯肉から出血する
6・下の前歯の裏側に歯石がついている
7・朝起きたとき口の中がネバネバする
8・歯肉を押すと血や膿が出る
9・口臭を指摘された・自分で臭いと感じる
10・「サ行」の音が発音しにくい
11・歯と歯の間に食べ物がはさまりやすい
12・歯を押すとぐらぐらする★
13・歯肉が下がり、歯が長くなったような感じがする★
14・以前とは歯並びが変わったような気がする★

あてはまるものが……

0-2個 健康な歯肉
3-4個 歯周病の可能性がある
5個以上 歯周病である可能性が極めて高い

★がついている項目がすべて該当=重度の歯周病、すぐに治療を始める
(書籍『日本人はこうして歯を失っていく』日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会著、朝日新聞出版より)

 

働く40代女性は「歯科医にかかる」時間を作って

日本では保険制度のおかげで安価で歯科にかかれるので、歯科の予防意識が低い傾向があります。欧米は医療費が高いので、予防せざるを得ません。特にエリート層はどれだけ忙しくてもお金と時間をかけて歯科に通います。

 

日本でも、30代40代のエリートはどんなに忙しくてもちゃんと歯医者に定期的にクリーニング、メンテナンスに行きます。これらの人たちは自己管理能力が高いので、きちんと時間を作るのです。

 

これには理由があります。

 

若いときに歯に時間をかけてケアしておけば、先々、全身疾患になるリスクが減ることが明らかだからです。未来にお金がかからず健康でいられるんですね。こうした先読みの力がある人たちだからこそ、社長になれたんだと思います。

 

「そんな時間はない」と拒否反応を持たず、40代女性もぜひ口の健康をもう一度見直してほしいのです。

 

僕が行っている、歯科医・歯科機器メーカー・歯科衛生士が協働して日本人の口腔ケアを啓蒙する「ブレスハザードプロジェクト」というキャンペーンの調査では、商談相手の口臭が気になる人は8割から9割もいます。

 

気にしていないのはあなただけ、の状態なのです。

 

口臭の原因はほとんどが、歯と歯茎、舌にある

病的口臭の9割は口の中に原因があります。中でも歯周病菌が出す「メチルメルカプタン」は6倍くらいクサイ。

 

血管が老いると血液の流れが悪くなります。栄養や酸素がいきわたらなくなると細胞の機能が低下するので、「人は血管とともに老いる」と言えます。

 

この老いに歯周病が深くかかわっています。

 

歯周病を治療すると若返る理由は

歯周病の治療をして歯茎の症状が改善すると、全身の血管のしなやかさも回復します。なので、「歯周病の治療をすると若くなる」ともいわれています。

 

また、歯周病になるとものを噛めなくなり、やわらかいごはんやスパゲティなどを好むようになりますが、これらは糖質なのでメタボが進みます。結果、歯周病も進みやすくなる悪循環にはまり込みます。

 

肥満は病気のかたまり。太ってる人は必ず病気を持っています。太った人は歯が悪いことが非常に多い。ろくにかまずに丸呑みしてるような人がたくさんいるんですね。

 

もう一つ、女性に関わるのは砂糖の有害性。よく仕事しながら飴をなめたり、仕事の合間に頻繁におやつを食べる人がいますが、あれは歯周病予防の点からは最悪。

 

血中の糖が高いと身体の免疫作用が下がり、余計に歯周病が進みます。

 

健康によさそうなドライフルーツ、プルーンなども6割がた砂糖ですし、ジュース類も酸が歯を溶かします。リフレッシュのためにおやつを食べる人もいるでしょうが、だらだらと口にものを入れておくのはやめたほうがいいでしょう。

 

自宅で今すぐできることは?40代の夜の歯みがきのポイント

まず、家で心がけてほしいのは正しいブラッシング。歯ブラシは硬ければ歯茎を傷つけ、柔らかければ汚れが落ちないので「ふつう」がいちばんです。

 

歯茎が下がってくるので歯間ブラシも通りやすくなります。デンタルフロスや歯間ブラシはぜひ併用してください。逆に、デンタルリンスは汚れを落とすためのものではないので、補助として考えてください。

 

口臭予防の観点からは、舌苔、舌の白い汚れも落とします。専用のブラシのほか、普通の歯ブラシを使ってもOKです。

 

生活習慣を整える必要もあります。実は朝昼晩を普通に食べている限り、それほどむし歯や歯周病のリスクは上がりません。口のなかは普段pH7.0前後の中性ですが、甘いものを食べるとpH5.5程度の弱酸性に傾き、歯が解け始めます。

 

極論を言うと1日1食のほうがむし歯リスクは減ります。どうせお饅頭を10個食べるなら、1時間おきに10時間かけて10個食べるより、まとめて30分で10個食べるほうがいいんです。だらだら食いは害しかないので、デスクワークで引き出しにおやつを入れているタイプの女性は特に気を付けてください。

 

むし歯が作られるのは食べてから24時間後以降だと考えられていますから、1日1回きちんと磨ければセーフ。ただし、ここまでお話ししてきた通り、自分はきちんと磨けている、自分は歯が丈夫と思っている人ほどみがき残しがあって危ういものなので、一度歯科医や歯科衛生士のプロケアを受けてみてください。

ブレス・ハザードプロジェクト

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>>>前編はこちら

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