「正しい髪の洗い方」知ってた?抜け毛、頭皮のニオイを防止するシャンプーのやり方4ポイント
美肌も美髪も一日にして成らず。日々のお手入れが欠かせません。そのお手入れも実は特別なことではなく、「正しく洗う」ことだけ。
でも、この「正しく洗う」ことができていない人が多いのが現実です。
子どものころ、お箸の持ち方や鉛筆の持ち方は厳しく教えられてきたけれど、顔や髪の洗い方はどうですか?
なんとなく、こんな感じかなと洗ってきた人も多いのでは。
スーパー銭湯などでシャンプーの仕方を見ていると、勢いよくガシャガシャッと髪をこすりながら洗っている人や、いきなりシャンプーを髪にのせる人、下を向いて洗う人などさまざまです。
40数年間、身についているクセを直すのは大変だけれど、まずは4つだけ守って欲しいことがあります。
洗い方を見直せば、気になっていたニオイや薄毛、うねりも改善されていきますよ。
正しいシャンプー習慣1
38~40℃のお湯で、頭皮を指の腹で触りながら汚れを落とす
シャンプーをつける前の段階が、重要。実は、髪や頭皮に付着した汚れの7~8割はお湯(38~40℃)で落ちるのです。ですから、ただ髪表面を濡らすだけではダメ。
根元まで十分に濡らし、シャンプーをする要領で指の腹を使い頭皮を触りながら汚れを落としていきます。時間にしたら2分ほどが目安です。
これを「予洗い」といいますが、予洗いをしっかり行うことでシャンプーの泡立ちもよくなります。
ここで注意したいのが、髪をこすること。シャンプーをつけていない段階でゴシゴシとこすると摩擦で髪が傷んでしまいます。
時間に余裕がある人は、お風呂に入る前にパドルブラシでブラッシングをすると、頭皮の汚れや皮脂が浮き出て洗い流しやすくなります。
また、髪のからまりもとれるので摩擦予防にもなります。ブラッシングをするときは生え際から頭頂部に向かってとかしましょう。頭皮の血行促進にもなり、一石二鳥。
ホコリや皮脂の一部は落ちますが、スタイリング剤とアウトバストリートメント、固定になった皮脂はお湯だけでは落ちにくいので、シャンプーを使って洗い流します。
正しいシャンプー習慣2
シャンプーは手に広げてから髪にのせ空気を含ませながら泡立てる
シャンプーを直接髪につけてしまう人もいますが、できれば手のひらに軽く広げてから髪にのせましょう。
手で泡立てる必要はありませんし、頑張ってもモコモコの泡はできないので、手のひら全体にのばすイメージでOK。髪にシャンプーをのせたら空気を入れながらやさしくもみ込み、泡立てます。
上から押しつけるようにすると泡立ちにくいので、まずは表面からふんわりと髪を動かすようにして、泡立ってきたら頭皮を指の腹でマッサージするように洗っていきます。
泡立ちが悪いのは、予洗いで十分に汚れが落ちていない証拠なので、予洗いの仕方を見直してみましょう。また、洗髪頻度が低く、汚れがたまっている人も泡立ちが悪いので、その場合は一度すすいでから二度洗いをしてください。
正しいシャンプー習慣3
指の腹を使い生え際からマッサージをするように洗う
シャンプーが泡立ったら、指の腹で頭皮をとらえ生え際からさするように洗います。指を寝かせて爪を立てないように注意して。頭皮が傷ついてしまいます。
場所を移動しながら頭皮をまんべんなく洗います。洗い残しがないよう、生え際からえり足に向かって順に洗っていくといいでしょう。汚れも下に落ちていきます。
後頭部は髪が密集していて洗いにくい場所。髪をよけながら洗ってください。
髪をもみ洗いする人がいますが、その必要はありません。「洗髪」といいますが、シャンプーは頭皮を洗うことが目的です。
正しいシャンプー習慣4
ヌルつきがなくなり、髪がきしむくらいまで十分にすすぐ
頭皮を洗うこと以上に、すすぎが大切。シャンプーのすすぎ残しがあると、それがカスとして残り空気に触れるとニオイが発生。頭のニオイが気になる人は、汗や皮脂だけでなくすすぎが不十分なことが原因です。もちろんかゆみなど頭皮トラブルのもとに。
生え際からシャワーをかけ、上から下へ泡を落としていきます。ここでも表面だけでなく、頭皮にまで手を入れ、指の腹で頭皮を触りながらシャンプーを落としましょう。シャワーも内側にしっかりとかけて。
洗いにくい場所は、すすぎも不十分になりがちなので、特に後頭部はしっかりとすすいでください。耳後ろも泡が残りやすいので注意して。
髪や頭皮にぬめりがなくなり、髪がキュッとしたらすすぎが十分にできた合図です。
ちなみに、コンディショナーやトリートメントもぬるつきを残さずにしっかりとすすぐことが大切です。
少しくらいぬめりがあったほうが、効果が続くのでは?と思ってしまいますが、シャンプー同様カスとなりニオイやトラブルのもとに。
さらに意識したいのが、シャンプー選びです。
週1の頭皮クレンジングで汚れをスッキリ落とす
加齢とともに毛穴はゆるんできます。それは顔だけでなく頭皮も。汚れが詰まりやすくなっているので、週に1度は頭皮クレンジングのスペシャルケアを。おすすめは炭酸クレンジング。スッキリと洗い流せるので、汗をかく夏にはぴったりのアイテムです。
「湯シャン」がちょっとした話題になりましたが、スタイリング剤や固まった皮脂汚れはお湯だけでは落とし切れないので、シャンプーを使って洗いましょう。
どんどんシャンプーも進化をしていて、髪質改善につながる効果も。普段使いのシャンプーはアミノ酸系がおすすめです。低刺激で髪と頭皮のうるおいを保ちながらやさしく汚れを落とし、栄養も補給。
髪質に合ったシャンプーを選ぶことも大切なので、ぜひ担当の美容師に相談してみてください。
取材協力/CHINATSUさん(MAGNOLiA)
東京・青山にあるパーマを得意としたサロンのスタイリスト。大人世代の髪悩みも熟知し、情報を発信。
「お客さまの頭皮をチェックしていると、時々、後頭部に赤みやフケを発見します。これは十分に洗えていない、すすげていないことが原因です。髪が長い人は特に洗いにくい場所なので、意識してすすいでください。すぐに結果が出るものではありませんが、続けていくことで頭皮の状態がよくなり、髪も元気になっていきます」
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