「じかん」じゃない!「只管」の正しい読み方、知っていますか?
さまざまな読み方がある漢字。漢字に慣れ親しんでいる日本人であっても、読み間違いをしてしまうことは多々あると思います。普段聴き慣れている言葉であっても、漢字で書かれるとわからなくなることは珍しいことではありません。とはいえ・・・人前で読み間違えたりすると恥ずかしい思いをすることも。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します!
「只管」の読み方、知っていますか?
間違っているような気がしていても、正しい読み方が浮かばず、「ただかん」と読んだ人は多いのではないでしょうか。「只」「管」という漢字からは想像しにくい読み方であるのは事実です。
「只管」の意味は
[形動][文][ナリ]そのことだけに意を用いるさま。もっぱらそれだけを行うさま。
[副]
1 ひとすじに。いちずに。
2 まったく。すっかり。
です。
正解はこちら!
「ひたすら」です。漢字からは想像しにくい読み方だったのではないでしょうか。
「只管」は、鎌倉時代に道元という人物が宋(そう)から日本に伝えた禅宗の一派・曹洞宗の教えから来ている言葉です。道元は禅の修行を行う中で「心身脱落」の境地に達しました。自我がある状態から無我の状態になったのです。この無我の状態こそが道元の禅の教えです。
そして、そんな道元が伝えた曹洞宗の教えの中にあるのが「只管打坐(しかんたざ)」というものです。これは、ただ“ひたすら”に坐禅をすることを指します。無我の境地に立つために、悟りを求めたり、坐禅に目的を求めたりはせず、ひたすら坐禅を続けます。道元は仏道を学ぶのに「坐禅」を重要視していたと言われています。
「只管(ひたすら)」という読み方は、道元の教えから生まれたわけです。
ただ・・・「只管打坐」という修行、自分たちが「ひたすら」と言葉にする以上にきつそうな印象がありますね!
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