「じょうじょうたる」ではありません!「錚々たる」の読み方、知っていますか?
この世に膨大な数が存在する漢字。日常生活ではなかなか触れられない漢字もあり、突然目の前に出されると「え、なんて読むの?!」と混乱することもあるでしょう。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します!
「錚々たる」の読み方、知っていますか?
あるアナウンサーは「錚々たる」を誤って「じょうじょうたる」と読んでしまったようです。確かに「淨(じょう)」の字に似ていますもんね。ただ「じょうじょうたる」と読むのは間違いです。日常生活においてあまり馴染みのない「錚」。
しかし、テレビ番組などでは「〇〇〇〇たるメンバーが揃いました」など、「錚々たる」を耳にする機会は意外と多いんですよね。
正解はこちらです。
「そうそうたる」です。
「錚錚(錚々)」とは
1 金属や楽器の音がさえて響くさま。
2 多くのものの中で特にすぐれているさま。引用元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「錚々たる顔ぶれ」や上記した「錚々たるメンバーが揃いました」は、“多くのものの中で特にすぐれているさま”を指しています。目上の集団や優れている集団に対して、褒め言葉として使われることが多いです。
そんな「錚々たる」ですが、かつては目下の者に対して使われた皮肉たっぷりの言葉でした。
「錚々たる」の語源は「鉄中錚錚」という中国の故事。争いの中、投降した者たちの言葉に「お前たちは能力のない者たちに比べていい方だ」という意味合いで「鉄中錚錚」という言葉が使われました。
元々は目上の者から目下の者に向けた「凡人の中ではマシ」という意味だった「錚々たる」。日本に伝わる中で消極的な部分だけが消え、「ある集団で特別優れた人たち」という意味に変わったのは面白いですよね。
参考文献:学研漢和大辞典 「鉄中錚錚」
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