【伝仁徳天皇陵の所在地は?】①京都府②奈良県③大阪府のどこ?【オトナの歴史クイズ】

2019.09.26 QUIZ

今年7月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」を世界文化遺産にすることを決定しました。この古墳群の中に世界最大級の墳墓である「仁徳天皇陵古墳」も含まれています。

「伝仁徳天皇陵」所在地はどこ?
① 京都府

② 奈良県

③ 大阪府

実はここにも古墳がたくさん

正解は「③ 大阪府」です。

百舌鳥・古市古墳群は、大阪府堺市にある百舌鳥地域と同・羽曳野市、藤井寺市地域の49の古墳からなります。4世紀後半から5世紀後半にほとんどが築造されたとされ、425メートルもの墳丘の応神天皇陵古墳(誉田御廟山=こんだごびょうやま=古墳)など大規模な前方後円墳が集中しています。

そのなかでも最大なのが「伝仁徳天皇陵」で、墳丘の長さが486メートルもあります。以前は「伝」はつかず「仁徳天皇陵」として親しまれていましたが、天皇陵ということもあり学術的な調査ができず、さまざまな学説もあることから仁徳天皇の墳墓としては確定できず、「伝」とされるようになりました。

伝仁徳天皇陵には立ち入りができず、また大きすぎるために教科書などで見るような美しい前方後円墳の形を自らのめで確かめることはできません。ただし、隣接する大仙公園内にある「堺市博物館」は仁徳天皇陵古墳が紹介されている施設で、VR体験なども可能です。古墳の再現映像やドローンでの空撮なども鑑賞できます。また、無料で入場できる「百舌鳥古墳群シアター」では約200インチの大型スクリーンに、CGを駆使して製作した迫力ある映像が映し出され、当時100基を超える古墳があった百舌鳥古墳群の壮大さを体感できます。そのほか、隣接する場所には古墳にまつわるさまざまな施設があり、古代に思いをはせて楽しむことが可能です。

ピーク時には1日で 約2,000人、延べ約680万7,000人もが動員されて約15年8か月の工事期間を要して作られた古代古墳。世界遺産にも選ばれた今年、そのスケールを一度体験してみてはいかがでしょうか。

【参考】
堺市博物館 https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/hakubutsukan/
仁徳天皇陵古墳(堺市観光ガイド)https://www.sakai-tcb.or.jp/spot/detail/126

スポンサーリンク