年収230万の39歳シンママ、婚活で出会った年収800万の彼の子を妊娠!しかし彼は「独身偽装」の既婚者だった⁉
「独身だ」と嘘をついて女性と交際し、妊娠させた既婚男性に対し、裁判所が470万円もの損害賠償を命じた判決が2026年6月に大きな話題となりました。女性の人生を大きく狂わせた「独身偽装」は、決して許される行為ではありません。行政書士、ファイナンシャルプランナーとして22年間、数多くの男女問題に取り組んできた筆者のもとにも、同様の相談が後を絶ちません。結婚指輪を外し、スマートフォンの待ち受けを変え、妻子の話を一切しなければ、相手が既婚者だと見抜くのは非常に困難です。今回は、婚活サイトで出会った男性を信じた結果、彼の嘘に翻弄された花山香織さん(39歳・仮名)の事例をご紹介します。
<家族構成と登場人物、属性(すべて仮名。年齢は現在)>
彼:黒井雄太(32歳) 会社員(年収800万円)
彼女:花山香織(39歳) パートタイマー(年収230万円) ☆今回の相談者
娘:花山香帆(3歳)香織と元夫との間の子ども
彼の妻:黒井美咲(31歳)夫の雄太と離婚が成立したはずだが…!?
息子:黒井翔太(3歳)雄太と美咲との間の子ども
※画像はイメージ写真です。
【行政書士がみた、夫婦問題と危機管理 #23】
娘の「パパ」を求めて…崖っぷちのシングルマザー
花山香織さんは、3歳の娘・香帆ちゃんを女手一つで育てるシングルマザーです。香帆ちゃんがまだ0歳の頃、当時の夫と大喧嘩の末に別居。夫から「俺には結婚は向いていなかった」と離婚を懇願されました。当時の法律は「共同親権」が導入される前。未成年の子がいる場合は、父母のどちらか一方を親権者と定める「単独親権」しか認められておらず、妻子を捨てた夫が親権者としてふさわしくないことは明らかでした。香織さんが親権者となり、元夫は娘が20歳になるまで毎月4万円の養育費を支払う約束で離婚が成立しました。
しかし、その約束が守られたのは、わずか4ヵ月。養育費の振り込みは突然止まってしまったのです。元夫に連絡しようとすると、当時の辛い記憶がよみがえり、パニック発作を起こしそうになるという香織さん。結局、請求できないまま、養育費なしで娘を育てることを余儀なくされました。パートを掛け持ちしても年収は200万円程度。ひとり親に支給される児童扶養手当を合わせても生活は常に綱渡り状態で、少しでも仕事を休めば家計はすぐに赤字に陥ります。こども家庭庁の調査(2021年、全国ひとり親世帯等調査)によれば、母子世帯の平均就労所得は年間236万円。香織さんの状況は、決して特別なものではなかったのです。彼女が本当に欲しかったのは、自分の夫というよりも、娘にとっての「父親」、そして経済的に支えてくれる存在でした。
理想の「パパ」?離婚歴ありの彼との出会い
藁にもすがる思いで登録した婚活アプリのプロフィールに、香織さんは「パパ募集」と正直に綴りました。お子さんがいる女性との結婚に前向きな男性は多くはありません。そんな中、手を挙げてくれたのが黒井雄太さん(32歳・仮名)でした。香織さんは「正直なところ、好みのタイプじゃなかったんですが、娘が彼に懐いてくれたので、『いいパパ』になってくれるんじゃないかって」と当時を振り返ります。
実際に娘に会わせると、雄太さんは一緒に風船で遊んだり、公園でシーソーを押してくれたり、シャボン玉を用意してくれたりと、見事に娘の心を掴みました。子育て経験がないと思っていたのに、あまりにも手慣れている雄太さんの様子に、香織さんは感心したといいます。彼もまた離婚歴があるとのこと。「バツあり同士でお似合いだと思ったんです!」と香織さん。元妻との間に娘と同じ年の子どもがいると聞き、3歳児の扱いに慣れていることにも納得しました。しかし、本当に彼が離婚しているのかどうか、香織さんは確かめようとはしませんでした。
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