「いささか」でも「りんか」でもない!「吝か」の読み方、知っていますか?
本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します!
本記事でご紹介するのは「吝か」という漢字です。どう読めばいいのかわからない人、多いのではないでしょうか。そもそも「吝」という漢字にあまり馴染みがありませんよね。
でもこの「吝か」という言葉、読めばいいのかわからない人も多いと思いますが、その読み方を耳にしたことがある人も多いはずです。
一か八かで「吝か」を「いささか」と読んだ人もいるのではないでしょうか。しかし「いささか」は「些か」と書き、その意味も「吝か」とは異なります。
「些か(いささか)」の意味は、
一
① 数量・程度が少ないさま。少し。幾らか。自己の事柄については謙遜を、他者の事柄については婉曲を表し、「かなり」の意で用いられることがある。
② (下に打ち消しの語を伴って)少しも。全然。現代語では「いささかも」の形をとる。
二
数量・程度がわずかであるさま。重大でないさま引用元:三省堂 大辞林第三版
ですが、「吝か」は
1 (「…に〇〇〇〇でない」の形で)…する努力を惜しまない。喜んで…する。
2 思い切りの悪いさま。
3 物惜しみするさま。けちなさま。引用元:小学館 デジタル大辞泉
を表します。
「些か」と「吝か」では全く意味が違うので、読み間違いには要注意!
とはいえ「些か」とは違い、「〇〇〇〇ではない」と文中で使われることが多いので、意外と「吝か」という言葉を耳にしている人は多いはずですよ。
正解はこちらです!
「やぶさか」です。「やぶさかではない」という言葉、聞いたことありませんか?
「吝かではない」は誤用が多い表現でもあります。
先で紹介した通り、「やぶさかでない」の形をとったとき、意味は“…する努力を惜しまない。喜んで…する。”を表します。これは肯定的な意味をもつ言葉なんです。
ですが、「ではない」という表現から否定的な意味に捉えたり、「どちらかといえばしてもいい」など曖昧な表現と捉えたりしてしまう人が多いようです。
「吝か」単体では、“思い切りの悪いさま”、“物惜しみするさま。けちなさま”を表し、それが「ではない」なわけですから、実際は「自ら進んで行動する」「乗り気で行動する」意味合いをもちます。
「吝かではない」の読み方だけでなく、使いどころも一緒に覚えてしまいましょう!
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