「ある」ではありません!「阿る」の読み方、知っていますか?
さまざまな読み方がある漢字。中には思いもよらない読み方をする漢字もあります。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
今回ご紹介する「阿る」。「阿部」など、名字等で一度は見たことのある漢字だと思います。しかし「阿部」の読み方につられて読むと間違えてしまいますよ。
「阿る」の読み方、知っていますか?
一見「ある」と読めそうですが「ある」は間違いです。「阿る」の「阿」に入る読みは3文字です。ただ、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。まずは「阿る」の意味をご紹介します。
人の気に入るように振る舞う。へつらう。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
「阿る」という表現より、「へつらう」のほうが聞き慣れている人が多いかもしれませんね。
正解はこちらです。
「おもねる」です。
なお、ほぼ同義の「へつらう」は漢字で「諂う」と書きます。合わせて覚えておきましょう!
「阿る」と「諂う」はほぼ同義で使われる言葉ですが、漢字が異なるように、若干意味合いも異なります。
どちらも「相手に良い印象を持たれるよう、機嫌をとる」といった行動を表し、いい意味を示す言葉ではありません。
ただ、この「相手」というのが、「阿る」の場合だと上司や取引先などの「相手」だけでなく、権力などの「目に見えないもの」に対しても使えるのに対し、「諂う」は人に限定されます。
そして「諂う」のほうが、相手に気に入られるために「自分を必要以上に下げる」様子が加わります。
「阿る」も「諂う」も、現代社会で使うには少々古い言葉の印象がありますが、読めると「お!」と一目置かれるのではないでしょうか。
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