更年期世代は口がクサイ…?40代が「歯ブラシ」を○○に変えたほうがいい理由って?
ホルモンバランスが変わり、これまでになかったいろいろなトラブルに見舞われる40代。たとえば歯周病にかかりやすくなったり、口臭に悩んだり、口まわりのトラブルもぐんと増えるそうです。
そんな40代が意識すべき口のトラブルと歯磨きケアとは? 若林歯科医院院長・日本歯周病学会理事の若林健史先生に教えてもらいました。
口の中の状態が悪くなると太る?意外な理由は
よく、口の健康は全身の健康に関わるといいます。歯周病を中心にトータルな口腔衛生を研究する若林先生は「メタボリックドミノ」という概念も提唱しています。
「一度口の中の健康が崩れると、副次的に太ってしまう。まるでドミノ倒しのように全身のメタボ化が進むんです。
歯周病は歯ぐきの病気という印象ですが、実は感染症。また、さまざまな病気に影響を及ぼす可能性のある生活習慣病でもあるんです」。
ある日先生の元を訪れたのは、まだ42歳の若い女性。5年前に歯周病で他院にかかり、ひどい状態だったので抜歯になりましたが、その後も口腔ケアができておらず、残念ながら今回の来院も間に合わず全抜歯になってしまったそう。
「このとき、歯ぐきの境からは膿が出て、ところどころ黒い部分には歯石がこびりついていました。
歯石の除去は、歯を健康な状態で残すためにはとても重要です」。
どうして「歯石」ができるの?その仕組は…
食後、食べかすが歯につくと、そこに虫歯菌や歯周病菌がたまり、その後白いカスのような歯垢になります。この歯垢が時間を経て歯石に変化します。
歯垢や歯石に糖質がしみ込んでくると、乳酸という酸が作られます。この酸が歯をどんどん溶かし、穴が開くのが虫歯。また、菌が出す毒素で歯肉炎が起き、やがて歯の土台である骨までが溶けるのが歯周炎になります。歯石は細菌のすみかなのです。
「ですから、歯垢をちゃんとブラシで磨き残さずしっかりとるのが重要です。
また、磨き残して硬くなった歯石は自分では取れないので、歯科医院で取ることも重要です。
もうひとつ、虫歯や歯周病は原因の菌が人から人へ移って発生する感染症です。そのため他人とスプーンを一緒に使わないことも大切です」
先ほどの42歳の女性の例でもわかる通り、磨くときに気をつけるべきは「歯ぐきのキワの磨き残し」。
人にはそれぞれ磨きグセがあり、毎回同じところに磨き残しが出ます。
「僕自身は、この対策として、更年期世代に入ったら電動歯ブラシを使うことを推奨しています。
手磨きと電動歯ブラシでは汚れの取れ方が8倍違うというデータもあります。言い換えれば、8分かけていた歯磨きが1分で済みます。
磨き残しというのは厄介で、僕たち専門家が拡大鏡をつけて見てもやっとわかるようなもの。磨き残しの撲滅はとても大きな課題です」
更年期世代こそ口のケアを見直してほしい
実は歯垢は24時間に1回きちんと落とせればよく、毎食後乱暴に磨くより、1日1回丁寧に磨くほうがベター。
更年期世代はホルモンバランスの変化によって口腔にも変化が現れ、歯周炎が歯周病に進行してしまう瀬戸際の時期。自分の健康に自己投資するには今しかないくらい絶好のタイミングなのだそうです。
「健康な歯を残すためには、正しい歯ブラシの方法を覚えることが基本です。
また、歯石がついている人は歯科医院で取り、細菌のすみかをなくすことも基本。
他に、生活改善をすること、定期的に歯科医院でクリーニングをすることも重要。
自宅でのセルフケアをしっかり行うことと、歯科医院でのプロケアを両輪で積み重ねていってください」
今回若林先生が勧めてくれたのは、ブラウン オーラルB「ジーニアスX」。
ジーニアスXには人工知能ブラッシング認知機能というAI技術が搭載されており、自分で磨き残しが確認できます。
「私の患者さんの例では、40代女性から、これまでさっと済ませていた歯磨きにどのくらい時間をかければいいかがわかり、自分の磨きグセがわかったという声があります。
彼女はみるみる歯ぐきの状態がよくなっていきました。
一度ジーニアスXを使った患者さんは、軒並みもう手磨きには戻れないと言っています。
これをきっかけに定期的に歯科医院に通い、健康寿命を延ばしていただければ幸いです」
ブラウン オーラルB「ジーニアスX」 オープン価格/ブラウン オーラルB
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