心も体も干からびる!「油抜きダイエット」をやめるべきこれだけの理由|50歳までにやめること

2019.12.14 FOOD

オトナサローネの読者のみなさん、こんにちは。「予防医療」のスペシャリストで、医師の桐村里紗です。

私は、幼い頃から病気で苦しむ母親の姿をみて、人生を思う存分に謳歌する為には、健康な心身を維持することが不可欠だと痛感し、医師人生を通して日常でできるヘルスケアを啓蒙するようになりました。

この連載では、人生100年時代の折り返し地点、50歳になる前にやめたい悪習慣についてお伝えしていきます。

今回は、老化をストップする為に、女性がやりがちな「オイル抜き」ダイエットを是非ともやめましょうというお話。

【ネオヘルスケアドクターLISAの「50歳になる前にやめる100のこと」#9】

 

油抜きダイエットは「意識高い系」ではない

「高カロリーの油はダイエットの天敵」

「健康のために油は摂りません」

ドレッシングは必ずノンオイルをチョイスし、炒めものにも油は使わず、揚げ物風のグリル調理にもチャレンジする。

これって、とってもヘルシーなイメージですよね。

意識高いわぁ!と褒めたいところですが・・・

断じて、アンヘルシーだと申しておきましょう!

 

お肌はガサガサになり、女性らしさを失い、心まで乾いてくるかも知れません。

生涯ピチピチ生きていく上で、オイリーな要素は不可欠なのです。

 

美しいダイエットに良質な油は必須

そもそも、油が悪者なんて、誰が言ったのでしょう?

油は、確かに1gで9キロカロリーと高カロリーには違いありません。取り過ぎれば、太りますので、一昔前の「低カロリーダイエット」が主流だった頃には、「油抜き」は王道でした。

ところが、栄養学の常識なんて、ある日コロッと変わるものです。
最近では、むしろ、低カロリーダイエットはナンセンスで、美しく痩せる為には、質の良い油は必須という考えが主流になっています。

 

ストレス対応力や女性らしさにも

油は、エネルギーになるだけではありません。

全身の細胞を包む大切な膜の原材料となり、細胞の質を決めています

見た目の美しさの為にも、内臓の健康のためにも、質の良い油は欠かせません。

実は、脳の6割は油でできており、不足すると脳の機能も干からびます。

また、ビタミンの中でも、脂溶性のビタミンA、D、E、Kは、油に溶けて吸収されるので、油を抜いてしまうと不足してしまいます。

さらに、脂質の一種であるコレステロールは、女性を女性たらしめる性ホルモンやストレスに対応するステロイドホルモンの原材料にもなっています。

これらが十分に作られないと、月経不順や不妊になったり、ストレスにもうまく対応できず、慢性的に疲れやすいなど不調の原因になります。

油を抜くと、女性としての潤いも心の潤いも失ってしまうと心得ましょう。

 

「油抜き」をやめて良質な油を選ぶ

「油抜き」をやめた次のステップとして、前回お話しした油の質を気にして頂きたいのです。

細胞の原材料になる油のうち、現代人が摂り過ぎで細胞を劣化させやすいオメガ6系脂肪酸の多い油をちょっと意識して控えましょう。

サラダ油、ひまわり油、コーン油、紅花油、植物性油脂。
さらに、強力に細胞を酸化させるトランス脂肪酸を含む可能性があるマーガリンやショートニングは控えめにしたいもの。

積極的に摂りたいのが、亜麻仁油やえごま油、麻の実油などのオメガ3系脂肪酸を多く含む油です。外食や中食ではなかなか摂りづらい油なので、家に常備したいものです。

ただし、これらは、加熱によって酸化しやすいので、加熱調理には不向きです。

ドレッシングに使ったり、奥の手としては、納豆や和え物などに混ぜるのがおススメです。

ちょっと癖のある味も、混ぜてしまえばマイルドになります。

 

忘れっぽさの予防には天然の魚を

魚の油であるDHAやEPAもオメガ3系脂肪酸の一種で、積極的に摂りたい油です。

特に、DHAは、脳の記憶の中枢である海馬に多く含まれており、忘れっぽさの予防にも必要です。

残念ながら、養殖魚は、与えられている穀物系のエサのせいで、油のバランスがオメガ6系に傾いています。

どちらか選べるのであれば、脂ののった天然の魚を選びましょう。

 

加熱調理にも向くこの油を常備して

家庭に常備する油として、加熱調理にも使えるものは、米油、国産なたね油、オリーブオイル、MCTオイルなどです。

クセがなく和食調理にも向くのは、米油や国産なたね油です。

MCTオイルは、ココナッツオイルから抽出した中鎖脂肪酸という燃焼しやすく脂肪になりにくい油です。ココナッツオイルと違って無味無臭なので、料理にも使いやすい油です。

油は、昔ながらの低温圧搾絞り製法のものを選ぶと、油の劣化がなく、栄養素や抗酸化力を発揮するフィトケミカルなどの活性が生きています。

普通の油より、数百円〜千円程度お値段が張りますが、大切な自分の細胞へのご褒美と考えてみてくださいね。

 

 

【ネオヘルスケアドクターLISAの「50歳になる前にやめる100のこと」、週1回、土曜の夕方に配信!】

文/内科医・認定産業医 桐村里紗

tenrai代表取締役医師。1980年岡山県生まれ。2004年愛媛大学医学部医学科卒。内科医・認定産業医。治療よりも予防を重視し、最新の分子整合栄養医学や生命科学、常在細菌学、意識科学、物理学などをもとに、執筆、webメディア、講演活動などで、新しい時代のライフスタイルとヘルスケア情報を発信。著書『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』(光文社新書)ほか。

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この記事を書いたのは
内科医・認定産業医 桐村里紗

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