40代パーマ、この「思い込み」でオバ髪化してない…?40代がやりがちNGパーマヘアケア
ボリュームがなくなってきた40代にはパーマがおすすめ、ということを何度もお伝えしてきました。
また、パーマをかけるとスタイリングがラク、とも。
しかし、パーマをかけた人の多くは「スタイリングがうまくいかない」「せっかくのウエーブが出てこない」「すぐにカールがへたる」と感じているようです。
そこで今回はパーマのスタイリング方法について取り上げます。
スタイルが決まらないのは●●が足りなかったから!ということが判明しました。
そもそもパーマって本当にラク?問題にこたえます
「美容師が『パーマはラクですよ』と言う場合、『朝、アイロンで巻くよりは』という言葉が抜けていることが多いと思います。そこは反省すべき点ですね」と話してくれたのはElilumeの高沢さん。
なるほど! 確かに、アイロンで髪を上手に巻こうと思うと時間がかかり大変です。パーマで理想の形を作っておいたほうが断然ラクですよね。
でも、問題はスタイリング。パーマは自然乾燥でいいと言われてきましたが、夜洗髪したら乾くまで待たないといけないし、朝、髪が濡れたまま外出するのは躊躇してしまいます(乾くまで待っている余裕もない)。
私がパーマをかけたのは20代前半が最後なので、遠い記憶になってしまいますが、朝シャンをして半乾き状態でムースをもみ込んでいました。でも、思ったようにウエーブが出なかったような……。やっぱり面倒⁇
「自然乾燥も間違いではありませんが、パーマをかけたら何もしなくていいわけではありません。何もつけないと髪がパサついて見えるので、スタイリング剤は使ってほしいですね」と高沢さん。
つい、パーマをかければ何もしなくても形が決まると思ってしまいますが、きれいなスタイルを保つためにはちゃんと手を加えてあげないといけないのですね。
ただ、アイロンで巻く手間が省けるのは間違いありません。それに、ボリュームが出にくくなっている40代にとってふんわり見えるパーマは頼れる存在です。
根元を起こして乾かす+保湿がポイント
では、スタイリングをする際に何に気をつければいいのでしょうか。
「最近のパーマはくっきりウエーブよりも毛先にニュアンスをつけるものが主流なので、普段通りに根元を起こしながら乾かすだけで大丈夫です。特に40代以降はトップがつぶれやすいので、ふんわりと乾かしましょう。次に、スタイリング剤です。年齢によるパサつきに加え、パーマによるパサつきもあるので、保湿をかねたスタイリング剤を使ってください。最近ならオイルがおすすめです」(高沢さん)
え?しっかり乾かしていいの?という声が聞こえてきそうですね。私もそう思いました。
デジタルパーマは乾いたときに形が決まるので、もちろん乾かして大丈夫ということは知っていました。しかし、コールドパーマは濡れている状態でカールやウエーブが出るので、しっかり乾かすのはNGだと思っていたんですよね。
「くっきりとしたウエーブの場合は別ですが、毛先カールやゆるふわなウエーブならコールドパーマでも乾かして大丈夫です。乾かしたあと、油分と水分を含んだワックスやオイルをもみ込めば、形が出てきますよ。これを忘れてしまう人が多いんですよね」(高沢さん)
根元を起こして乾かすことはパーマをかけていなくても同じこと。そう考えるとパーマをかけるとラクというのは納得です。
次は具体的な方法を紹介します。
ドライヤーを動かすより左手を動かすべし
サロンのお客さまにご協力いただいて、パーマのスタイリング方法をご紹介します。
40代に人気のボブヘア。カットだけだと毛先がハネてまとまらず、ブローをするかアイロンで巻かないときれいなシルエットにならないですよね。そこでパーマの出番です。毛先がカーブするようにCカールをつければ、まとまりがよくなり、ふんわりとしたシルエットに。
こちらはパーマをかけたあとに洗髪した状態です。ここから乾かしてスタイリングしていきます。
乾かし方POINT1
お辞儀をするように頭を下げ、根元を起こす
乾かし方POINT2
ドライヤーを持っていない手で地肌をかくようにし根元を起こす
この乾かし方は、パーマをかけていなくてもトップがペタンとしてしまう人におすすめです。
トップの根元が乾いてきたら頭を起こし、次は横に頭を倒して乾かします。
乾かし方POINT3
頭を横に倒して内側もしっかり乾かす
左右ともに乾いたら最後にトップの根元を起こすようにもう一度ドライヤーをあてます。
ここでプロの手の動きを見てみましょう。動画ではないのでわかりにくいのですが、ブレていることから手の動きが速いことがわかります。ふんわりヘアをつくるには左手が重要ということ!
ドライヤーで乾かしたあとの状態がこちらです。濡れた時の状態と大きな差はありません。
根元がしっかりと立ち上がると、分け目も目立たずふんわりとします。また、根元が立ち上がることでカールの重なりにズレが生まれ、よりふんわりとしたスタイルに。
夜、ここまで乾かすことができれば完璧です。オイルやクリームなど保湿ができるものをつけておくと朝のスタイリングがよりラクになります。
ニュアンスCカールだけでなく、こちらの巻き髪スタイルも同様に乾かすだけでOK。。
<スタイリング後>
<洗髪後>
<ドライ後>
根元を起こしながら乾かすのは同じです。
「毛束をねじるように乾かしましょうと言う方もいますが、その必要はありません。サロンでしっかりとパーマをかけているので、根元を起こしながら乾かすだけで大丈夫です。ふんわり感をよりキープするには、ある程度乾いたら温風と冷風を切り替えながら乾かしていくのがおすすめです」(高沢さん)
40代でも毛量が多かったり、クセでふくらむ人もいます。その場合はどうしたらいいのでしょうか。
「髪が広がりやすい人は半乾きの状態でワックスをもみ込み自然乾燥のほうがおさまりがいいかもしれません。また、クセ毛の人はカールやウエーブのパーマは避けたほうがいい場合があります。髪質によってパーマのかけ方や、乾かし方、スタイリング方法は異なるので、担当の美容師さんに相談してみましょう」(高沢さん)
スタイリング剤は内側までムラなくつけること
夜、根元を起こしてしっかりと乾かしていれば、朝することは「ワックスもしくはオイルをもみ込むだけ」です。
髪を湿らせなくてもいいの?と思いますが、ワックスやオイルの油分でカールの立体感が出てきます。パーマ用ムースもありますが、形がくっきりと出やすいので、ニュアンスパーマにはあまり適していません。やわらかめのワックスか、軽めのオイルがおすすめとのこと。
「僕のおすすめとしてはMoiiのオイルとアリミノのウエットオイルジュレ。どちらも髪なじみがよく、ムラなくつけられます。重いオイルだとせっかくふんわりと乾かした髪もペタンとしてしまいますが、このふたつはベタつかず適度なウエット感で今ドキな質感がつくれますよ」(高沢さん)
スタイリング剤のつけ方POINT1
指の間までムラなくのばす
手のひらだけでなく、指の間までというのがポイント。固形のものは手で温めながら溶かしておくことも大切です。
スタイリング剤のつけ方POINT2
表面だけでなく内側からも手ぐしを通してムラなくつける
根元は避けて、パーマをかけた部分を中心に手ぐしを通しながらスタイリングをつけていきます。内側からも手を入れ、場所を変えながら手ぐしを通します。
よく「ワックスをもみ込む」と言いますが、最初からギュッと毛束を握るとムラができてしまいます。まずは手ぐしを通しながら全体にスタイリング剤を行きわたらせること。最後に毛束を下から上へ持ち上げるように軽く握るといいでしょう。
前髪や顔まわりには手に残った少量をつけてパサつきをおさえましょう。
「ワックスやオイルの使用量は髪質やレングスによって異なります。使うスタイリング剤と合わせて美容師さんに聞くのが一番です」(高沢さん)
ボリュームが欲しい40代のパーマスタイルは自然乾燥よりも、根元を起こしてしっかり乾かすことが重要でした。そして、保湿! このふたつを頭に入れて、パーマスタイルを楽しんでください。
協力サロン/Elilume from zacc
40代の髪悩みを熟知し、素材をいかした扱いやすくおしゃれなヘアスタイルを得意としたスタッフがそろいます。
緑豊かな新宿御苑が目の前に広がり、四季折々の景色を楽しみながら施術が受けらる癒しの空間。
トリートメントパーマは¥8,000~
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