「なぜかお金が貯まらない」と口走る人たちのダメダメな共通点7つ
ぜいたくをしているわけではない、むしろ節約につとめているのに、「なぜかお金が貯まらない」という人は少なくありません。
そういう場合、本人にとっては当たり前と思っていた支出でも、実は見直せるものが隠れていることがよくあります。
今回は、なぜかお金が貯まらない人の特徴と、どうすれば貯まるようになるかを考えてみたいと思います。
NG1・いまだに「自分へのご褒美♡」が大好きな人
仕事や家事を頑張った、つらいことがあったけど我慢した、そんな時には自分を褒めてあげたいですね。ご褒美も、もちろんあげてもいいでしょう。
しかし、多すぎるようではお金を貯めることは難しくなります。ご褒美ですから、あんまりケチケチしたくないという心理も働くため、その時ばかりは「節約」も影をひそめてしまいます。
つまり、普段は節約をしていても、ご褒美が多いと1カ月トータルで見れば支出が大きくなりがちなのです。
困難を乗り越えた本当のご褒美は、成長した自分自身の姿とも言えます。
その記念に何かを買うのは悪いことではありませんが、行き過ぎは禁物。何かにつけてスイーツやアクセサリーを買ったり、外食や旅行をしたりするよりは、ここぞという時に絞るといいのではないでしょうか。
1年に何回まで、という決まりを作ってもいいですが、乗り越えるべき困難はコンスタントに訪れるわけではないでしょう。
それでも、自分へのご褒美が月に3回以上あるのは多すぎ。ご褒美のハードルをもう少し高く設定しましょう。
NG2・おつきあいを冷静に断れないズルズルな人
自分には厳しく、ご褒美もめったにあげないのに貯まらない、という人もいるでしょう。そんな人は、周りに気をつかい過ぎていないか振り返ってみては。
食事や買物、旅行など、誘われるのはありがたいことですが、家計の負担になってまでのおつきあいは長続きしません。予算を決めて、その範囲で楽しめるようにしましょう。
時には断る勇気も必要。次回にはまた声をかけて欲しいなら、そのことも必ず言い添えてお断りしましょう。
困った時に助け合える人とのつながりは、ずっと大切にしていきたいものです。月並みですが、おつきあいはほどほどに。時には断る判断をすることで、本当に大切な人が見えてくることもあるのではないかと思います。
NG3・それ借金だよ!クレジットカードをリボ払いにしている人
さて、なぜかお金が貯まらない人によくある特徴のひとつに、クレジットカードのリボ払いがあります。クレジットカードは手元に現金がなくても買物などの決済ができ、代金は後から支払う後払いの仕組みです。
支払い方法は1回払いのほか分割も選ぶことができます。大きな買い物をした時には、1回で払うのが厳しいと思う時もあるかもしれません。
そういう時は分割にすると1回の負担が少なくなりますが、3回以上の分割にすると手数料がかかります。できれば分割は2回まで、あとは貯蓄を利用するようにしましょう。
今は低金利で、普通預金や定期預金の利息より、分割払いの手数料のほうが大きい場合がほとんどです。貯蓄を取り崩した方が、トータルで考えるとマイナスが小さくなります。
そして、分割払いよりも手数料が高くなりがちなのがリボ払いです。
リボ払いは、利用金額に関わらず、毎月一定額、たとえば5000円とか1万円の支払いですむ支払い方法。「支出が一定額なので予定がたてやすい」と思われる場合もありますが、手数料が高く、しかも利用残高がわからなくなってしまいやすいことが大きなデメリットです。
もしもリボ払いを利用しているなら、できるだけ早く返済して、家計の収支を明確にしていきましょう。いつ終わるかわからない借金を抱えていると、精神的にも不安定になってしまいます。
お金を貯める前に、まずは負債の整理です。
NG5・家も片付かない「セールは買わなきゃ損」と思っている人
買いたいもの、欲しいものが次々に出てくるのは、情報化社会ゆえかもしれません。
すでに持っているものだけでも暮らしていかれるのに、もっといいものが出てくると欲しくなってしまいます。予算などを考えて買い控えていても、そこに「バーゲン」、「今だけオトク」、「限定セール」などのきっかけがあると、つい買ってしまうという人もいるのではないでしょうか。
同じものを買うなら、安く買った方がいいですね。しかし、安くなっているからといって買うことが、必ずしもトクになるわけではないことに注意しましょう。
アクセサリーが半額セールだから買ったけど、実はそんなに使わなかったということなら、たとえ半額でも出費をしなくてもよかったことになります。
食品が3個で安いセールだったから、2個でいいところを3個買ったけれど、1個は食べきれずダメにしてしまったということもあるかもしれません。これでは食品はムダになり、出費も多くなってしまいます。
バーゲンは、売手の都合で行われます。在庫を整理したいから、決算だから、廃棄するくらいなら安く売る方がコストがかからない分ましだから、など。
買物は、買手である自分の都合で考えましょう。売手の都合に乗っかるだけでは、オトクのイメージに踊らされていらないものまで買ってしまうことになりかねません。
NG6・本末転倒!ポイントを貯めることに熱心な人
バーゲンとならんで、売手の都合で買わされがちな仕組みが、ポイントです。
お店独自のポイントは、カードやアプリになっていて、1回3000円の購入で1ポイント、10ポイント貯まるとプレゼントや一定額の割引を受けられるというものが多いでしょう。
1回3000円ですから、2980円のものを買ってもポイントはつきません。だったら何か、安いものでももう1個買ってポイントがついたほうがオトク、と思うことはありませんか。
確かに、必要なものであれば買うといいでしょう。別のお店で買うより、一緒に買うとポイントがつく分オトクです。
しかし、ポイントのために買うとしたら本末転倒。ポイントは、買物の結果付いてくるものと考えるといらないものまで買わずにすみます。
それでも、やっぱりポイントがついたほうがオトクでしょうか。
では、還元率を考えてみましょう。3000円の買物で1ポイント。10ポイント貯まると500円割引、とすると、3万円で500円の還元ということです。
500円÷3万円=0.01666…
約1.67%の還元率という計算になります。
ただしこの数字は、3万円ピッタリで買った場合です。1回4000円買っても1ポイントですから、4000円の買物10回でも10ポイントで500円の割引。その場合は、
500円÷4万円=0.0125
1.25%と還元率は下がります。
昨今のキャッシュレス決済で2%、5%還元のインパクトと比べると、それほど大きいものではありません。
1%ちょっとの還元でも、ないよりあったほうがオトクですが、それほど熱くなることでもないのではないでしょうか。
NG7・「せっかくだから」が口癖の人
バーゲンやポイントのために、つい買ってしまう人にも多いのですが、何か買う時に「せっかくだから」と言うのが口癖の人は、買い過ぎ要注意です。
バーゲンなら「せっかく安くなっているから」。
ポイントは「せっかくならポイントがつくほうがいいから」。
そのほかにも、「お店の人がせっかく勧めてくれたから」、「せっかくならいいものを買いたい」などなど。
「せっかくだから」は、広い意味でお買い物の言い訳に使われる言葉です。口癖になっている人は、自分の買物行動を、時には見直すようにしましょう。
自分では当たり前と思っていた支出が、実はそうでもない、ということもあります。家計簿を見直してもどこが悪かったのかわからない、という場合、第三者の意見を聞くのも効果的な方法です。FP(ファイナンシャルプランナー)の家計相談を利用するのも、そのひとつ。
なぜか貯まらない、と思ったら、FPの家計相談を利用してもいいかもしれませんね。
タケイ啓子
ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録FPパートナー
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