「ふんふん」ではない!「芬芬」の読み方、使い方は?読み間違えると恥ずかしい副詞3つ
同じ言葉を似回繰り返すことで、より強い意味を表現する畳語(じょうご)。今日は、普段よく使っている畳語を漢字にしてみたものを3つ紹介します。あなたは3問中何問読めるでしょうか。挑戦してみてください!
1・「芬芬」の読みは?
「ふんふん」? 惜しい!そうではありません。ヒントを読んで、読み方を当ててみましょう!
「芬芬」の意味は次の通り。
- 香のかおるさま。強いにおいが広がるさま。
例えば「香気芬芬」「俗臭芬芬」など。
分かりましたか?
正解は……
さきほどの例文で言うと……
- 香気芬芬(ふんぷん)
- 俗臭芬芬(ふんぷん)
と読みます。
「芬」は、芳(かんば)しいこと、かおりがよいことを表す漢字です。草の芽や花が開いて、香りを漂わす様子を表します。「芬芬」は、その意味が重なってより強い「かおり」を表します。
2・「勃勃」の読みは?
「ぼつぼつ」でいいのかな。どんな意味なのかしら。ヒントを読んで、読み方を当ててみましょう!
「勃勃」の意味は次の通り。
- 物事のさかんに起こり立つさま。
例えば「勃勃たる闘志」「勃勃たる憎悪の念」
もう分かりましたね?
正解は……
さきほどの例文で言うと……
- 勃勃(ぼつぼつ)たる闘志
- 勃勃(ぼつぼつ)たる憎悪の念
と読みます。
「勃」は「起きる」という意味です。力をたくわえ、はけ口を求めて頭をもたげる様子を表す漢字です。「ぶっ」や「ぼっ」と読みますので、外国の国の名前の当て時にも使われます。この「勃」を重ねることで、起こり立つ様子を強めます。ブルガリアは「勃牙利」と書きますし、ボルネオは「勃泥」と書きます。
3・「仄仄」の読みは?
「仄仄」は何と読むのでしょう。意外な読み方なんですよ。でも、ここまで読んだあなたなら、漢字のイメージから想像して読めるはず!ヒントを読んで、読み方を当ててみましょう!
「仄仄」の意味は次の通り。
- かすか。ほんのり。ほのかに明るいさま。
例えば「夜が仄仄と明ける」
- ほんのりと心暖まるさま。
例えば「仄仄とした愛情」
もう分かってしまいましたね。
正解は……
さきほどの例文で言うと……
- 夜が仄仄(ほのぼの)と明ける。
- 仄仄(ほのぼの)とした愛情
「仄」には「片方に寄る」という意味もありますが、「ほのか」「かすか」という意味もあります。二つ重なることで、かすかな感じを表すのですね。
どうでしたか? どれも普段使っている単語だったと思います。漢字で書くと読めないこともあり、このような畳語は仮名表記することが多いのですが、漢字で書くとこういう字を使うのだと分かっていると、これらの畳語をより深く理解することになると思います。
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