意外と読めない!「幾重」の読み方は「いくえ」「いくじゅう」どっち?
一度は耳にしたことがある言葉でも、漢字で表されると「え、なんて読むの?」と戸惑うことがあります。正しい読み方を知ってしまえば「ああ、そう書くんだ」と納得できるものではあるのですが・・・
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「幾重」の正しい読み方、知っていますか?
「幾重」とは
何枚も重なっていること。いくつかの重なり。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
「幾重」を読むとき、「重」の読み方に戸惑う人も少なくないはず。恐らく「いくえ」と読む人と「いくじゅう」と読む人に分かれることでしょう。
まずは正解を発表します!
「いくえ」です。
「重」の読みは
- 音読み ジュウ・チョウ
- 訓読み え・おもい・かさねる・かさなる
です。
また漢字そのものがもつ意味に
①めかたがおもい。おもさ。
②程度がはなはだしい。ひどい。
③おもんじる。たいせつにする。
④おもおもしい。
⑤かさねる。かさなる。くり返す。
⑥え。かさなったものを数える語。引用元:重|漢字一字|漢字ペディア
とあります。
「重(え)」と読むときには「重」は「重量」を表すものではなく、“かさなったものを数える語”になります。そのため、“多くの重なり”を意味する「幾重」には「重(え)」の読み方が適していることがわかります。
「重(え)」と読む言葉の例として「八重咲き(やえざき)」や「二重(ふたえ)」などが挙げられますが、またまどろっこしいのが「二重」が「ふたえ」にも「にじゅう」にも読めることです。
「ふたえ」も「にじゅう」も「二重」の正しい読み方です。辞書を見てみると
1 同じことが二つ重なること。「おめでたが二重になる」
2 同じものが二つ重なること。ふたえ。「物が二重に見える」引用元:小学館 デジタル大辞泉
とあるように、「ふたえ」と読むか「にじゅう」と読むかに多少の違いはあるようです。
とはいえ、「重」のもつ意味から読み方を推測するより、「幾重」は「いくえ」、「二重」は「ふたえ・にじゅう」と読むと覚えてしまったほうがラクかもしれません。
「幾重」の読み方を忘れてしまったときは、「重」が「重量」と「重なり」どちらを意味するかを思い出してみてくださいね。
スポンサーリンク