「いっし」ではありません。「一縷」の読み方、知っていますか?
パソコンやスマホの自動変換機能のおかげで、漢字を間違える機会は減りました。読み方を間違えていたとしても、自動変換が正しい漢字を導き出してくれることも。ただ…どこかで聞いたことがある言葉にも関わらず、漢字で表されると「え、なんて読むの?」と戸惑う機会は増えたのではないでしょうか。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「一縷」の読み方、知っていますか?
「一縷」の読み方は?
「一」は馴染みのある漢字ですが、「縷」は日常生活であまり見かけることのない漢字です。「糸」という漢字が使われていることから、「糸」に関連する言葉なのでは…と導き出すことはできるかと思いますが、読み方まで導き出すのは難しいですよね。
「糸」という漢字から「いっし」と読んだ人もいるかもしれませんが、残念ながら「いっし」は間違いです。
ですが、答えを知ると「聞いたことある!」と思われる方も多いのでは?
正解はこちら!
「いちる」です。
「一縷」とは
1 1本の糸。また、そのように細いもの。
2 ごくわずかであること。ひとすじ。出典元:小学館 デジタル大辞泉
のことです。例文には「一縷の望みを託す」などが挙げられます。
「縷」という漢字には
①いと。いとのように長いもの。いとすじ。
②こまかい。くわしい。
③ぼろ。ぼろきれ。引用元:縷|漢字一字|漢字ペディア
という意味があります。
「糸のように細かいもの」を指す「縷」に、わずかな数である「一」が合わさることで、“ごくわずかであること”を意味しているのです。そのため「一縷の望み」は「ほぼ絶望的だが、希望がごくわずかに残っている」という意味合いになります。「一縷」がネガティブな意味合いを持っているわけではありませんが、少し追い詰められている様子が感じ取れますね。
参考文献:NHKアナウンス室編, 『NHK 間違いやすい日本語ハンドブック』, 2013年5月25日, NHK出版
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