「きのこのクリーム煮」は3種類入れると劇的に美味しくなる。おうち時間を豊かにする大人気レシピ3つ
外食もままならぬ今日このごろ。そんなときには家をバルにして楽しむというのはいかがでしょうか。今回はバルのシェフが紹介するレシピを3つお届けします。
美味レシピその1:きのこのクリーム煮
■きのこは最低でも3種は混ぜる。
【材料】
マッシュルーム 1パック(約150g)
エリンギ 1パック(約100g)
舞茸 1パック(約100g)
サラダ油 適量
ベーコン 40g
玉ねぎ 1/4個(50g)
塩 小さじ1/2
生クリーム 120ml
きのこの種類は特にこだわる必要はありません。今回は私のお店で実際に使用してる3種で作りましたが、椎茸やシメジに置き換えてもらっても大丈夫です。ただし、複数のきのこを使った方が美味しくできるので、必ず最低3種は混ぜてくださいね。
■きのこをソテーしてから生クリームと煮込む。
【作り方】
①先ずはテフロン加工のフライパンにサラダ油を大さじ1入れ、しっかり熱しましょう。
②ここに一口大に切ったきのこを一気に加えます。火加減は強火。
③そしてソテーのポイント。きのこを入れたらそのままです。混ぜてはいけません。きのこは水分を多く含んでいるので、ソテーする時に混ぜ過ぎてしまと、きのこから水が出てきて、とても水っぽい味になってしまいます。後、味付けの塩もしなくて大丈夫です。塩を振ると塩の脱水作用で同様に水が出てしまいます。
④さて、フライパンと接している部分が色づいてきたなぁ……と思ったらここで初めて混ぜます。そしてまた放置。再度フライパンに接している部分が色づいてきたら混ぜまるを3回ほど繰り返します。
⑤はい、これできのこソテーの完成。別皿に取り置きます。3.4回しか混ぜていませんが、キレイな焼き色がついて美味しそうでしょ。時間にすると合計3分といったところでしょうか。
⑥フライパンは洗わずそのまま。サラダ油大さじ1を足して、ベーコンと玉ねぎをソテーしていきます。
⑦玉ねぎがしんなりしたら、生クリームを加えて、ここで塩をします。
⑧生クリームが沸騰したら、ソテーして取り置いていたきのこを一気に加えます。火加減は中火。生クリームが煮詰まってとろみが出てくるまで加熱します。
⑨3分経過。はい、これで完成です。水分は殆どなくなりました。生クリームに濃度とツヤが出て、薄褐色になれば成功!
この料理、生クリームを煮詰めなければそのままパスタソースとして使えます。茹で上げたパスタを入れて絡めるだけで、最高のきのこクリームパスタの完成です。ぜひマスターしてくださいね。
今回は小皿にこんもりと盛って、バゲットを添えたバルスタイルで。きのこの旨味がクリームに溶け込んで、本当に美味しいですよ。お試しください。
美味レシピその2:オリーブマリネ
■ただマリネするだけでは美味しいオリーブにはならない……
マリネとは油で漬け込むこと。ですからオリーブをオリーブオイルと混ぜ合わせてあげれば、一応オリーブマリネの完成です。ここにハーブやドライトマトを足してあげると、お店で食べるオリーブマリネとさほど見た目は変わらないものになります。でも味は全然美味しくない…… なぜか? これだとオリーブの表面をコーティングしているだけで、全然味が浸み込んでないんですね。味はただの水煮缶オリーブのまま。
■秘訣は加熱調理にあり。
煮物やカレーもそうですが、作った当日よりも2日目以降の方が味が馴染んで美味しく感じますよね。これは加熱時よりも冷却時に味は浸み込むものだから。オリーブマリネは冷製の料理ですが、一旦加熱調理し、その後冷ますことによって、よく味の馴染んだ美味しいオリーブマリネになります。
【材料】
黒オリーブ水煮(缶) 150g
アンチョビ 1枚
ニンニク(みじん切り) 1/2かけ
ベーコン (みじん切り) 15g
トマト水煮(缶・カット) 70g
サラダ油 50ml
グリーンオリーブは塩気が強くクセがあるので、黒オリーブを選びましょう。オリーブオイルを使用してもよいですが、サラダ油で十分。私のバルでも加熱調理に使用する油は全てサラダ油です。よりおいしく仕上げたい方は、食べる直前にエクストラバージンのオリーブオイルをかけてあげると良いですね。あと、いろいろ面倒だという方は市販のトマト系のパスタソースで煮込むだけでも美味しくできますよ。
【作り方】
①鍋またはテフロンフライパンにニンニクとサラダ油を入れて、ニンニクが色づくまで加熱します。
②ニンニクが色づいたら、黒オリーブ、アンチョビ、ベーコン、トマト、ハチミツを入れ、後は中火で10分煮込むだけ。
③粗熱が取れたらタッパに移し、落としラップを。これでマリネ完了!
冷蔵庫にしまって、翌日からが食べ頃です。2週間は保存可能。お好きなハーブなどを足してアレンジしてみるのもいいと思います。このオリーブマリネ、ワインのアテに最高ですよ。 ぜひお試しください。
美味レシピその3:サバの塩焼きフレンチ風
■バターを焦がす??
このソース、フランスでは〈ブールノワゼット(beurre noisette〉と言われ、直訳するとブールはバター、ノワゼットはヘーゼルナッツで、まあ ベーゼルナッツ色のバターといったところでしょうか。日本では〈焦がしバターソース〉と呼ばれます。要するにバターをただ焦がすだけのソースなのですが、いわゆるパンに塗るポマード状のバターとは味も香りも全くと言っていいほど違ったものになります。
基本バターだけでもいいのですが、今回はケッパーを入れてみました。
【材料】
塩サバ (甘塩) 半身
無塩バター 25g
ケッパー 10〜12粒
①まずはフライパンで塩サバを焼きます。
焼いたらお皿に盛りましょう。
②サバを焼いたフライパンにバターを入れて中火にかけます。
バターが溶けてしばらくすると……
③バターが大きな泡状になります。さあ ここからが勝負。
④フライパンを揺すりながら更に加熱していくと、泡が次第に小さく、ムース状になってきます。これがサイン。今まさにバターが焦げている最中。
⑤ヘーゼルナッツのような褐色になったらケッパーを投入。これで出来上がり。サバの上から熱々をかけてあげましょう。(バターがかなり高温になってますので、火傷には十分注意してくださいね)
このソース、実際に作ってみると分かると思いますが、すごくいい香りが辺りに立ちこめます。名前の通りヘーゼルナッツのような香ばしい香り。味も最高に美味しいです。
魚をフライパンで焼くのが手間という方は、もちろん魚焼きグリルを使っていただいてもOKですし、お惣菜屋で焼魚を買ってきてソースだけ作るというのもいいですね。サバ以外にもアジやイワシなどの青魚はもちろん、寒ブリやエビ、帆立、サーモンなんかもよく合います。
でもオススメはやっぱりサバとの組み合わせですかね。実はフランスでもとってもポピュラーなお魚なんですよ、サバは。 ぜひ1度チャレンジしていただいて、この美味しさ体感して欲しいです。
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