「すかす」でも「だます」でもありません!「貶す」の読み方、知っていますか? 間違えやすい日本語3つ
漢字にはたくさん種類があり、読み方もさまざまです。そのため、感じを読み間違えたことのある人は多いはず。でも、人前で読み間違いをするとちょっぴり恥ずかしいんですよね…。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
その1:「貶す」の読み方、知っていますか?
「貶す」という漢字を見たとき、「なんとなくいい意味ではない気がする」と思った人もいるかもしれません。その「なんとなくいい意味ではない気がする」は、なかなかいい着眼点ですよ!
ただ、そのイメージから「すかす」や「だます」と読んだ人もいると思いますが、「すかす」と「だます」は間違いです。ちなみに「すかす」は「賺す」と書き、「機嫌をとって、こちらの言うことを聞き入れるようにさせる」「言いくるめてだます」などの意味があります。
さて、では「貶す」はなんと読むのでしょうか。
「貶す」の意味は、
ことさらに悪い点を取り上げて非難する。くさす。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
です。
正解はこちら!
「けなす」です。
「貶す」の意味の中に「くさす」とあります。あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、「くさす」や「そしる」という動詞は「貶す」と同じ意味で使われています。漢字で書くと以下のように表されます。
- くさす:腐す
- そしる:謗る・譏る・誹る
「腐す」と「謗る」の意味は、
- 腐す:悪意をもって悪く評する。欠点をことさらに取りあげて悪く言う。
- 謗る:①人を悪くいう。非難する。 ② 不平を言う。文句を言う。
です。「貶す」に比べると、「腐」という漢字や「誹謗中傷」の「謗」という漢字のおかげで意味が伝わりやすい気がしますね。
出典>>「すかす」でも「だます」でもありません!「貶す」の読み方、知っていますか?
その2:「詰る」には「つまる」という読み方がありますが、もうひとつの読み方を知っていますか?
「詰る」は「つまる」と読むことができます。ただ「つまる」と読む場合、送り仮名は「〜まる」、すなわち「詰まる」と表記されることのほうが一般的かと思います。
そんな「詰る」にはもうひとつの読み方があります。
相手を問いつめて責める。詰問する。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
を意味する言葉で「〇〇る」と読みます。
正解はこちら!
「なじる」です。
なお「詰る」と似ている表現、混同されやすい表現として
- 叱る
- 咎める
などが挙げられます。
「詰る」は相手の悪い点や不満などを問いただし、責めることを表します。
出典>>どちらも読めるようにしておきたい!「詰る」の「つまる」以外の読み方とは?!
その3:「仰反る」の読み方、知っていますか?
「仰向け」と「反る」と書かれたら、なんと読みますか?恐らく「あおむけ」「そる」と回答できる人がほとんどなのではないでしょうか。
では「仰反る」は?「あおむける」と答えてしまったり「あおそる?」と答えてしまった人もいるのでは?
「仰反る」の動作としては、想像通り「仰向け」+「反る」といったところです。ただ、読み方は「仰向け(あおむけ)」の「あお」から離れなければなりません。
正解はこちらです!
「のけぞる」です。
「仰反る」はそのまま「あおむけにそる」を意味します。
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