
「コロナ婚」と言わないで!婚活中の40代独女がぶつかったのは世間の”偏見”だった……
いわゆる”コロナ禍”によって、これまでのスタイルでは婚活がうまくいかなくなった、という話を耳にします。
オンライン婚活など新しいやり方も出てきた現在ですが、ある40代独女が目の当たりにしたのは、婚活している女性に対する世間の目の変化。
それは、結婚の意味すら歪めてしまうような偏見を感じるものでした。
40代独女がぶつかった壁とは、どんなものだったのでしょうか。
「あなたも”コロナ婚”できるといいけれど」と簡単に言う既婚の友人
公務員として働く45歳のある女性は、それまで結婚願望がなかったのですが数年前に大病を患ったことで意識が変わり、「支え合って生きていけるパートナーがほしい」と思うようになりました。
それからは婚活パーティーに参加したり結婚相談所に登録したりとのんびり婚活を続けていたのですが、今回のコロナウイルスの影響によっていろいろなイベントが中止、出会いの機会が減ったものの「今は仕方ないよね」と割り切って過ごしていたそうです。
そんな彼女がある違和感に気づいたのは、既婚の友人の言葉でした。
オンライン婚活が流行っているニュースを見たという友人と話しているとき、
「こんなときでも何とか出会いを探さないといけないし、大変だよね。
あなたも”コロナ婚”できるといいけれど」
「……コロナ婚?」
彼女は、”どうしてわざわざ○○婚って流行りみたいに言うのだろう””まるでいま婚活している人は必死みたいな言い方をするな”と、何となくモヤモヤが残ったといいます。
「少し前は”令和婚”って言葉があったじゃない?
あれはまだ聞けたんだけど、今の”コロナ婚”って言い方が何だかネガティブな響きに聞こえてしまって。
『大変だよね』って、婚活している人をあわれむような言い方もイヤだったの」
彼女はため息をつきますが、そんな捉え方をしているのが既婚の友人だけではないことを知ります。
「いま結婚すると”コロナ婚”って言われそう」と笑う後輩
ある日、同じ部署の後輩で「少し前まで私も婚活をがんばっていたけど、息切れして今はお休み中」という女性と話しているときのこと。
「婚活パーティーっていつ復活するんですかね」「会えないなら結婚相談所をやめる人が出てきそう」など、先の見えない状態についてあれこれと意見を言い合っていたら、
「でも、いま結婚すると”コロナ婚”って言われそうですよね」
と後輩が笑いながら口にします。
「コロナ婚?」
「コロナのせいで結婚したくなって必死だった、みたいな」
さらっと後輩から出た言葉は、彼女の胸に重たく落ちてきました。
”コロナのせいで結婚したくなったわけじゃないのに……。”
このとき、彼女は先日の友人の言葉を思い出します。
「大変だよね」と言われてしまうのは、今、世界がこんな状態だからこそ結婚相手を見つけたいのだろうという目で自分たちは見られるのだな、という現実。
「私みたいに、何年も前から婚活をがんばっている女性って、たくさんいると思うの。
でも、いま結婚したら『コロナがあったから』って世間には思われるの?
確かにそういう人もいると思うけど、独身に焦って慌てて相手を探したみたいなふうにとられるのなら、私は今はあえて婚活はやめておくわ」
彼女は、小さな声で言いました。
結婚すらネガティブに見えてしまう現在
たとえば、本当にコロナウイルスのせいで結婚したくなり、相手を見つけようとすることの、どこがいけないのでしょうか。
どんな動機やきっかけがあれ、生涯の伴侶がほしいと思うのは普通であって、運良くいい相手に巡りあえて結婚できるのなら最高だといえます。
それなのに、彼女の友人や後輩は
「コロナのせいで独身に耐えられなくなった弱い人」
と、いま婚活する人を突き放すように受け止めている気がします。
「”コロナの前からちゃんと婚活していれば良かったのに”って思われる気がして。
今度のことで急に焦りだした人間、ってとられるなんてまっぴらよ」
彼女はこう言いますが、周りが本当にそう見るのならただの偏見であり、”コロナ婚”とわざわざおかしな言い方をするのも甚だナンセンスだと筆者は強く感じます。
それでも、現実がそうだと知ればなかなか以前のようなやる気を取り戻すのは難しく、彼女は「他人に婚活しているって言わなくなった」そうです。
本来は喜ばしいことであるはずの結婚すら、いわゆる色眼鏡で見るような捉え方をする人がいるのは、本当に悲しいなと思います。
結婚は自分で決めていいもの
筆者の周りには、以前から婚活を続けている人もいれば、今回のコロナウイルスの騒動があって結婚を意識しはじめた人もいます。
どちらの人も真摯に結婚について考えていて、決して「不安を解消するため」に相手を探しているわけではありません。
確かに、世界はまだまだ安心できる状態からはほど遠く、人とのつながり方も大きな変化が続いています。
ですが、婚活のあり方がどう変わろうとも、人との出会いを求め幸せな結婚を目指すことを否定するのは間違っていると筆者は思います。
結婚は、愛情あるパートナーを見つけ、これから先の人生をより幸せに過ごすスタート地点。
どんなタイミングであれ、結婚する理由もどんな人を伴侶にするかも、当人が自由に決めていいもののはずです。
おかしな捉え方をする人は「結婚に前向きな意識を持っていない」と割り切って見るのが正解。
自分の幸せは自分で決めても良いのだと、忘れずにいましょう。
こちらの女性は、周りの言葉に落ち込んでしまいしばらく婚活はお休みすると言っていたのですが、加入していた婚活サイトからオンラインで会える男性を紹介されて元気を取り戻しました。
「考えてみたら、オンラインだったらふたりきりだから、周りの目を気にしなくていいんだよね」
と女性は笑っていましたが、出会いを諦めなくて本当に良かったと思います。
いつどんなふうに変わるかわからない世間の目ですが、自分なりに努力を続けることは決して間違っていないはずです。
こんなときだからこそ、いつだって胸を張って行動できる自分でありたいですね。
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