「お金持ちを騙してお金を稼ぐ」やっかいな奴らの信じられない本性とは
元国税局職員さんきゅう倉田です。
税金だけでなく、給付金やお金に関するありとあらゆる制度について調べて、それを大勢の前で話したり、女の子の前で話したり、Twitterに投稿したりしています。
女の子は、概ね、ぼくの話に興味がないのですぐに振られてしまいます。
「騙されやすいお金持ち」
おもしろい話を持っている様々な人と会っていると、お金持ちとも出会います。
お金持ちは、事業で成功した人、親からの事業を受け継いだ人、スポーツや文化的な才能で成功した人などに分類できますが、その中でも特に騙されやすいのが、スポーツや文化的な才能で成功した人だと思います。
昔、超有名な体操選手が2000万円の詐欺に引っかかったとテレビで言っているのを見たことがあります。
世俗にも疎いし、勉強も不得手で騙すのは容易いと思われたのかもしれません。確かに、テレビから受ける彼の印象は、聡明ではありませんでした。
お金はあるのに、信頼できるパートナーや相談できる相手がいなかったこと、そして、使いみちのない過剰な現金を持っていたことが、詐欺を未然に防げなかった要因だと思います。
ぼくの身近にいたのは「芸人に騙されるボートレーサー」
ぼくの知人に、ボートレーサーがいます。知人と言っても、1回しか会ったことがなく、名前も忘れてしまいました。向こうも、ぼくの名前を認識していないと思います。
彼とは、芸人の先輩Aの紹介で知り合いました。
Aは、ボートレーサーと一緒に法人を設立し、キャバクラやボートレーサーのマネジメント業務を行おうとしていました。
Aは、事業を始める理由として、ボートレーサーの年収は3000万円ほどだが、60歳まで続けることは難しいためセカンドキャリアを考えてのことだと言っていました。
なぜ、Aがボートレーサーのセカンドキャリアを懸念する必要があるのでしょうか。
ぼくは、話を30秒くらい聞いて、Aがこのボートレーサーの資産を吸い上げるつもりだなと思いました。
「資本金として、まず1000万円」と言われる
ボートレーサーは、自分でそのように考えたわけではなく、Aの口車に乗せられているだけでした。
話を理解せず、お金が増えるならいいやくらいに考えていました。彼が乗っているのは、粘土でできたフェラーリです。水の上では最強の男も、陸では簡単に騙されてしまうようです。
ボートレーサーは、まず、資本金として、1000万円を出資させられていました。仕入れも設備投資の予定もないのに、1000万円も出資して何に使うのでしょうか。キャバクラの初期費用にするのでしょうか。
飲食店経営もしたことがない芸人Aとボートレーサーが、アルバイトをクビになってばかりの若手芸人たちを集めて、何ができるというのでしょうか。
半年後、Aは地方の田舎町のショーパブを改装して、キャバクラを作りました。室町時代の守護のように自分は現地に赴かず、若手芸人をタコ部屋の住まわせて、店舗の営業や集客をすべて任せていました。もちろん、客など入らず半年で潰して、1000万円はなくなってしまいます。
でも、Aはなんとも思いません。だって、自分のお金じゃないから。
他人のお金が溶けたって、悪い人間はなんとも思わないのです。
「普段から他人を騙さない人」はうまい話をまず疑ってほしい
その後も、マネジメント料として、ボートレーサーの賞金の一部を法人が受け、Aはそれを役員報酬として受け取っていました。何もせずに、たまにボートレーサーのお金で食事に行くだけで、月30万円の役員報酬を受け取っていたのです。
それでも、ボートレーサーは、口のうまいAを信用し、現金を渡し続けました。
嘘をつかない人、他人を騙さない人は、自分の身近な人が自分を騙すとは考えません。ぼくも、そのAに騙されたことがありますが、まさか芸人の先輩が芸人の後輩を食い物にするとは思っていませんでした。
スポーツや文化的な才能でお金持ちになった人は、ビジネスの才能があるとは限りません。だから、簡単に騙されてしまいます。お金に無知であれば、早い段階で、信頼できる仲間を集めることが重要だと思います。
騙されないお金持ちになるには
人を疑ってかかる人生も味気ないものですが、最低限の知識があれば騙されにくいと言えます。
お金持ちには、いくつかの共通パターンがあります。
怒らない、鷹揚に構える、他人を否定しない、身繕いをきちんとしている、
必要な分野についての勉強をコツコツ続ける。
そんなお金持ちの類型を抽出して、電子書籍を出版しました。
アマゾンのkindle unlimitedにも収録されているので、利用者なら実質無料で読めます。↓書影クリック
こちらから>>>『お金持ちがしない42のこと』(主婦の友社)
スポンサーリンク