成功するお金持ちが決して「やらなかったこと」とは

元国税局職員さんきゅう倉田です。いつも、貧しくなる人とお金持ちになる人の違いについて考えています。

 

どこからがお金持ちかは、判断が難しいところです。20代で年収1000万円ならお金持ちだと思いますが、40代で年収1000万円だったとしてもお金持ちだとは思いません。

 

その人の年齢や雇用形態、業種から総合的に判断しています(ぼくが「お金持ちだ」と判断したからって、なんだと言うんだ)。

 

社長は社長同士でお付き合いをする

世の中には、社長ばかりが入会するグループがいくつかあります。そのような場で異業種との交流を深め、繋がりを作ったり知識を深めたりして、仕事に活かします。

 

また、所得が変化すると、飲食する場所や会話の内容に変化が生じ、それまで会っていた人たちと会うのが難しくなることがあります。そのため、考え方や所得の近い人間との出会いを求めるようになります。

 

芸人のぼくですら、所得や環境によって、交流する人はどんどん変化していきます。今回は、社長の集まるイベントで目撃した、社長のある行為について。

 

社長の集まるボウリング大会はアウェイだった

とある、社長の団体のイベントに参加したことがあります。

 

その団体は、地域ごとに支部があって、日本中どこに行っても存在します。

 

経営者になったばかりの人もいれば、従業員が1000人くらいいるような由緒ある会社の人もいて、ビジネスに役立つ重要な知識や情報を得られるようになっています。

 

その団体のとある地方支部で、ボウリング大会があるというので参加しました。

 

ホテルのボウリング場で2ゲームほど遊び、上の階の宴会場で、食事をしました。

 

その団体の会員以外で参加したのは、ぼくを含む4名。しかし、ぼく以外は、みなさん顔見知りのようでした。

 

ぼくを誘った社長が、ぼくのことを紹介してくれます。しかし、経営者ならまだしも、売れていない芸人に、みな興味を示しません。名前も名乗らず、どうもどうも、と言われてしまいます。

 

まさか?社長の懐から「伝説のあの財布」が登場

ぼくは、ぼくの作ったボードゲーム「税金とり」を同じテーブルの社長に紹介しました。しかし、よくわからない芸人のプレゼンなど、誰も興味がありません。

 

ぼくを誘ってくれた社長が、不穏な空気を察し、一緒に紹介してくれました。その社長は、タレントでは一生かかっても稼げないくらいの資産を持つお金持ちで、とてつもなく敬意を払われる存在だったので、ぼくを蔑ろにしていた社長たちも、なんとなく話を聞いてくれます。

 

そして、いくら?と聞きながら、背広から財布を取り出したのです。

 

ぼくは、4000円です、と答えました(ボードゲームにしては、ちょっと高いですよね。2個セットで4000円なんです。買うと、一つだけもらえて、もう一つは学校に寄付されます)。

 

社長は、ぼくの手のひらより小さい財布を取り出しました。若手芸人が使うような、マジックテープの財布です。社長の年齢は40代後半。ベルルッティの財布を所有していてもよい年齢です。

 

その子供みたいな財布から、半分に折った1000円札を4枚出して、食事が済んでコーヒーが置かれた真っ白なクロスの上に放り投げました。

 

1000円札は、なめらかに滑って、ぼくの手元で止まり、ぼくは夏目漱石と目があったまま、しばらく見つめ合っていました。

 

よく見ると、1000円札の端が破れています。

 

使用はできますが、他人に渡す紙幣としてふさわしくない。社長なのに、こんなに汚い札を対面で使うことに抵抗がないようです。この社長の年収も年商も知りませんが、きっと零細だと思います。いや、零細であってほしい。

 

「わかっているお金持ち」ならお財布にはピン札を折らずに入れる

お金を大切にする方法は様々です。その人の考え方によって異なります。しかし、お金を大切にしない人間に、お金が集まることはありません。お金を投げるような人間、破損した紙幣を平然と使用できる人間と誰が取引をしたいと思うでしょうか。

 

お金を増やそうと思ったら、節約や倹約の前に、まず、買ったばかりのiPhoneのようにお金を丁寧に扱うことが大切だと思います。

 

お金持ちは例外なく財布がきれいなんです

お金持ちには共通項があります。

怒らない、鷹揚に構える、他人を否定しない、身繕いをきちんとしている。

そんなお金持ちの類型を抽出して、電子書籍を出版しました。

この書籍の冒頭は「お財布」です。ぼくが出会ってきたお金持ちの共通点はまさにきれいに整えられたお財布にあるからです。

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こちらから>>>『お金持ちがしない42のこと』(主婦の友社)

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