くしゃみが止まらない!「花粉症・アレルギー症状」を和らげる3つの食材

まだまだ寒い日がつづきますが、たまに暖かい1日が訪れることもある冬の終わりです。こんな時期は、大事な会議中や電話しているときに、出だしたせきが止まらない!ということはありませんか?

それ、風邪やぜんそくではなくて、アレルギー症状かもしれません。そう、花粉症の時期が今年もやってきました。あわせて目がかゆかったり、くしゃみも止まらなかったり……。そんなかたに、『免疫力がみるみるアップする100のコツ決定版』(主婦の友社)から、症状を和らげる食品をご紹介します。

いまさらだけどアレルギーの仕組みとは?

花粉症などのアレルギー症状とは、体内に入ってきた花粉などの異物に免疫反応が過剰に働いて、皮膚や粘膜に症状が出ることをいいます。埼玉医科大学短期大学教授の和合治久先生によると、免疫の仕組みとして、外部からの異物を認識するとそれに応じた抗体をつくりその抗体によって異物を攻撃・破壊するといいます。

この仕組みをつくる上で欠かせないのが、IGE抗体と肥満細胞です。IGE抗体は、花粉やダニやほこりなどのアレルギーをおこす原因物質(アレルゲン)に対してつくられる抗体のひとつです。この抗体の受容体を持つ細胞が肥満細胞です。

肥満細胞は太っているということではなく、目・鼻の粘膜などに存在していて、この肥満細胞につまっている化学伝達物質ヒスタミンが鼻水・鼻詰まりの原因となります。IGE抗体が肥満細胞を刺激して壊れるとヒスタミンが放出して花粉症の症状が出るという仕組みとなるのです。

 

アレルギー体質の改善にはどうしたらよいの?

それでは、このようなアレルギー体質を改善したり、つらい花粉症の症状を軽減・緩和するにはどうしたらよいのでしょうか?和合先生によると、IGE抗体の産生を抑えて肥満細胞を安定化させるには、そのようなアレルギーを抑制する作用を持つ食物をとることに効果が見られるといいます。

次に、症状改善に効果がある食べ物をご紹介します。

 

1 れんこん汁

和合先生によると、れんこんはIGE抗体に対する抑制作用と肥満細胞を安定化させる作用が群を抜いているといいます。

れんこんの皮をむいてすりおろし、ガーゼどしぼるとれんこん汁のできあがりです。綿棒につけて1日3~4回鼻の粘膜に塗るだけです。れんこんを煮出したエキスを飲むのも効果が見込めるといいます。

 

2 しそジュース

帝京大学薬学部教授の山崎正利先生によると、ポリフェノールという植物性成分の中にはフラボノイドという色素成分があり、香味野菜の代表格であるしそにはこのフラボノイドの一種であるルテオリンという成分が花粉症などのアレルギーを改善する効果があるといいます。

水1ℓをわかして青じそを90枚中火で10分ほど煮ます。煮汁をざるなどでこして熱いうちに砂糖100gを溶かします。クエン酸を大さじ1杯を入れて冷蔵庫で冷やしてできあがりです。

 

3 クレソン

医学博士の勝田公雄先生によると、クレソンの成分であるイソチオシアン酸アリルには、ぜんそくの発作を鎮める作用があるといいます。ハウスダストや気温差の刺激ではげしいせきが出ることがありますが、その刺激に反応してのどや気管支に付着した細菌やウイルスに免疫細胞の仲間である好中球が集まり、過剰に炎症反応を生じさせて発作がおきます。クレソンは末端の好中球に働いて炎症反応を抑制してくれます。

1日小鉢1杯を目安にサラダや炒め物やおひたしなどで食べて常食すると、1週間から10日程度でせきの症状に改善がみられるといいます。

 

せきが長引くと腹筋が痛くなったり、体力を消耗して疲れやすくなります。不快な症状を少しでも和らげるためにも、有効な食べ物をいろいろととりいれて、ツライ季節をのりきっていきましょう。

 

参考資料・『免疫力がみるみるアップする100のコツ決定版』(主婦の友社)

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