篠原涼子、「コロナ対策別居」の背景で離婚危機が囁かれるこの理由
女優・篠原涼子が夫と子どもと別居。すわ離婚かー。こんなニュースが駆け巡りましたが、詳細を聞いてみると、なんのことはない、新型コロナ対策なのでした。
2020年8月20・27日号の「女性セブン」によると、篠原は主演を務めたドラマ「ハケンの品格」(日本テレビ系)の撮影があり、多くの人と接触する高リスクな生活を余儀なくされます。
癌を患ったこともある25歳年上の夫とお子さんへの感染リスクを低くするためには、別居するのが一番よい。
妥当な判断だと思いますが、その一方でこの夫婦は離婚するんじゃないかなと私は前から思っているのです。
年の差婚は、女性がトク?ソン?
篠原と夫である俳優・市村正親は親子ほど年が離れています。
年の差婚を「いつまでもかわいがってもらえる」「若いので、浮気されない」とみる人もいます。けれど、私は女性にとってソンではないかなと私思っています。
単純に一緒に生きていける時間が短く、女性が若いみそらで介護や闘病に時間を取られてしまいますし、年の離れた夫を「男性として」尊敬し、魅力を感じるというのは、なかなか難しいことだと思うからです。
結婚において絶対と言っていいほど語られないこと、それはセックスです。「彼の人間性に惹かれた」と言う人はいても「彼とのセックスがすごくよいので、結婚を決めました」という人はいないでしょう。しかし、セックスの有無や回数というのは、実はものすごく大事なことだと思うのです。
いくつになってもセックスをしたいという女性もいれば、そうでもない人もいる。性的に旺盛な女性(男性)がたんぱくな男性(女性)と結婚すると、なかなか満足感は得られないと思います。
結婚とレス、日本の現状とは
そもそも、民法では「結婚したら、配偶者以外とセックスしてはだめですよ」と定めているわけですから、結婚は性的な契約と言ってもいいでしょう。
結婚というと、日本ではすぐ料理料理言うわけですが、お惣菜を買っても外食しても罪ではありません。が、セックスを外注すると問題になります。
それくらい、セックスは大きな問題なわけですから、婚活中の女性はよく考えたほうがいいと思います。
日本は世界に名だたるセックスレス大国で、年が近いからといってセックスをしているとは限りませんが、年齢を重ねると、男性機能はどうしても衰えますから、年の差婚ではセックスは無理になっていくでしょう。
ユーミンこと松任谷由実のお母さんは「ルージュの伝言」(角川文庫)で「男の人はね、男の能力がなくなるでしょ。全然セックスなんてなくなっちゃうと、もうからきしダメね。もうどうしようもないよ。もう忍耐力もなくなっちゃうし。もうグズグズグズグズ、意志も弱くなっちゃうし」とセックスができなくなった夫の愚痴を公開しています。
これはもしかすると、セックスがなくなったことで、女性側の男性を見る目が変わったのかもしれません。セックスがあるときは、ある程度頼もしいというか、尊敬の念があったけれど、セックスがなくなると「役に立たねーな」と思ってしまうのではないでしょうか。
年をとると○○も変わる?どうにもならない理由
年の差婚が損では?と思うもう一つの理由は、人は年を取ると人格も変わるからです。
私の父親は今でも結構頭はしっかりしているタイプですが、それでも70歳をすぎたくらいから、同じことを何度も言ったり、急に怒ったりするようになりました。
自分が若いときの価値観でしか物を見ない(例:大企業に入って出世するのが勝ち)ので、話していても面白くない。
ま、それが老化だと思いますが、配偶者が年を取ると「仕事ばっかりするな」とか「そんな服を着るな」といった具合に女性側の行動に制約が生まれるのではないでしょうか。
出会った時のようにはいかない、それが年の差婚
今でこそ視聴率が取れる女優として引っ張りだこの篠原ですが、もともとは東京パフォーマンスドールというアイドル出身。その中から音楽プロデューサー・小室哲哉に見いだされて、小室ファミリー入りしますが、いつまでもアイドルではいられません。
女優に転身しますが、「週刊文春」での阿川佐和子センセイとの対談では、やってられないという思いから、水筒に日本酒をいれて、水を飲むふりをしてお酒を飲んでいたと話していた記憶がありますから、ヤケになっていた部分もあったのでしょう。
しかし、2001年に蜷川幸雄演出の舞台「ハムレット」に出演し、演技に目覚めます。この時に共演したのが、夫である市村でした。舞台初出演の篠原は市村にいろいろと教えてもらったと話していましたが、この時点で市村は50代、篠原は20代後半のアラサーです。
この二人の「この先」とは一体どういう像なのか
役者としてのキャリアが市村>篠原で、かつ男ざかりの50代と20代ならバランスはとれていると思うのです。すべてにおいて勝る男性に甘えていればいいわけですから。
しかし、今や篠原は主役を張れる女優で、思慮分別もあり、お母さんとなって強さも身に着けた40代。一昔前、40代の女優に与えられるポジションはお母さん役しかありませんでしたが、今は肩書でドラマを作る時代ではありませんし、それで数字が取れる時代でもありません。篠原は市村がいなくても一人でなんでもできるでしょうし、となると、今度は夫にはない若さを持つ男性にひかれてもおかしくないと思うのです。
男女問わず、人は変わっていくものですが、変わる度合いが「同じくらい」でないと、カップルとしては厳しいのではないでしょうか。売れたミュージシャンが一般人の妻を捨て、芸能人と結婚する例はたくさんありますが、これも男性側の変化(出世)の度合いに妻がついていけないからなのかもしれません。
日本は女性にへりくだることを強要する国だと私は思っていますが、カップルの寿命を長くするのは「常にだいたい一緒」であることではないかと思います。