「こころゆるり」ではもちろんありません!「心許り」の読み方、知っていますか?
漢字にはさまざまな読み方があります。そのため、日常生活で読み親しんでいる漢字であっても、使われている言葉によって全く違う読み方に姿を変えることも。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「心許り」の読み方、知っていますか?
「心許り」の読み方は?
ビジネスシーンや祝い事などで「心許り」という表現に慣れ親しんでいる人なら、答えを知っているかもしれません。
「心許り」の「心」も「許」も日常生活でよく見かける漢字です。ただ、「許可(きょか)」や「許す(ゆるす)」といった読み方しか思い浮かばず、「心許り」を「違うだろうな…」と思いつつ「しんきょり」「こころゆるり」と読んでしまった人もいるかもしれません。何を隠そう、私もその一人。「間違ってるだろうな」と確信しつつ「こころゆるり」と答えるしかありませんでした…。
まずは正解を見てみましょう。
正解は…
「こころばかり」です。
「心許り」とは
わずかに心の一部を表したものであること。贈り物をするときなどに謙遜していう語。副詞的にも用いる。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味。
「心許り」の使い方
「心許り」は「ささやかな」「ちょっとした」という意味を持ち、「ほんの気持ちですが」と言い換えることもできます。謙遜した表現のため、親しい人だけでなく、目上の人に贈り物などを渡すときに使うことができます。
ただし
- 高額なお金や高価な品物を贈るときには適していない
- 使う相手によっては「嫌味」に捉えられることもある
ということに注意が必要です。
状況にも左右されますが、「心計り」を使っても問題ない金額の範囲は大体千円から一万円ほど。「心のこもったささやかな品」ではなく「高価なもの」を贈る際には、「心計り」を使わないようにしましょう。
また「謙遜」は、時に印象を悪くしてしまうことも。「心計り」に似た表現に「つまらないものですが」がありますが、人によっては「心をこめたこと」が伝わらないことがあります。「心計り」も「つまらない」「大したことのない」と捉えられてしまうことがあるので、少々難しい話ですが、この表現を使うか否かは、
- 相手の性格
- 相手がビジネスシーンや祝い事の時、どのように振る舞っているか
などを考慮して使うことをおすすめします。
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