読めそうで読めない!?「邂逅」の読み方と意味を知っていますか?
漢字にはたくさんの種類があります。日常生活でよく見かけるものもあれば、ある特定の言葉に使われているところ以外あまり見かけないものもあります。漢字同士が似た形をしていても読み方が全く異なることもあり、馴染みのない漢字に対して「え、これ、なんて読むの?」と困惑してしまう人も少なくないはず。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「邂逅」の読み方、知っていますか?
「邂逅」の読み方は?
「邂逅」は小説など文学的な表現として使われることが多く、日常生活ではあまり馴染みのない言葉かもしれません。また部首の「辶(二点しんにょう)」や画数の多さから、なんと読めばよいのか戸惑ってしまった人も少なくないはず。しかしこれまでに出題してきた『意外と読めない漢字クイズ』の中では、比較的読みやすい漢字です。
ヒントは「邂逅」に含まれる「解」と「后」の字。「后」をなんと読むかさえ分かれば、答えにたどり着くはずです。
正解は…
「かいこう」です。
「邂逅」とは
( 名 ) スル
思いがけなく出会うこと。めぐりあい。
( 形動ナリ )
たまたま。偶然に。まれに。出典元:三省堂 大辞林第三版
を意味します。「邂」と「逅」はそれぞれ、それだけで“あう。めぐりあう。”を意味しています。
「邂逅」が示す「出会い」は、人との出会いに限りません。思想や芸術など、さまざまなものとのめぐりあいを指すことができます。先でも紹介しましたが、小説や手紙などで使うことが多く、日常生活で使ってはいけない…というわけではありませんが、話し言葉で用いることは滅多にありません。
「しんにょう」に関する豆知識
「邂逅」の部首「しんにょう」には「辶(二点しんにょう)」と「一点しんにょう」があります。どちらかが間違いだったり、それぞれに意味の違いがあるのかと思いきや、実はどちらも正しい「しんにょう」。
明治政府が、1700年頃の中国で正しいとされていた「辶(二点しんにょう)」の形を取り入れたものの、第二次世界大戦終結後、より分かりやすい教育を目指した日本政府は漢字の一部を簡略化し、その際「辶(二点しんにょう)」が「一点しんにょう」になったのだとか。
だからといって、「道」や「進」といった漢字を「辶(二点しんにょう)」に書き直してはいけません。
現在の『常用漢字表』(新聞や雑誌、放送などで用いる漢字使用の目安)では、「謎(なぞ)」「遜(へりくだ-る)」「遡(さかのぼ-る)」の3文字を除いて、「しんにょう」は「一点しんにょう」に統一されています。「辶(二点しんにょう)」と「一点しんにょう」のお話は、あくまで漢字の面白い知識として頭にとどめておきましょう。
参考文献
- 「しんにょう」の点が1つの字と2つの字があるのはなぜ? – ねとらぼ
- 『つじ』のしんにょうの点の数って『1点』それとも『2点』??創業100年 京都の老舗 はんこの専門店 京都インバン
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