この話はどこから本当?「ウソまみれ」のお金持ちおじさん

さんきゅう倉田です。大学を卒業して、東京国税局に入り、辞めて芸人になりました。同期には、おかずクラブやニューヨークがいます。

 

個人事業者になって、11年です。遠くの他人が仕事を依頼してくれることもあるし、知り合いの知り合いが仕事をくれることもあります。だから、常に、新しい人との出会いを求めています。

 

信頼している人から会食に誘われれば必ず行くし、紹介であれば条件面で譲歩することもあります。たくさんの人と会っていると、不自然なほど資産を持つお金持ちとも出会います。

 

有名な俳優さんが受付で容赦なく待たされた

先日、とある有名な俳優さんに食事に誘われました。きっとオトナサローネの読者の女性の半分くらいが知っている俳優さんです。

 

有名な出版社の人とすき焼きを食べるので一緒にどうですか、と誘ってくれました。

 

俳優さんの日本一目立たない車に乗り、神保町に向かいます。ぼくは、車のことがほとんどわかりません。ベンツにポルシェのエンブレムがついていたらポルシェだし、赤かったらフェラーリだと認識してしまいます。俳優さんの車が、日本で一番生産台数の多い車種だということも知りませんでした。

 

可能な限り目立たないように心がけているんですね。

 

この日は、出版社のオフィスで待ち合わせでした。しかし、受付で名前を言っても、入ることができません。申請されていないようです。

 

なんとか受付を通り、エレベーターで上がると、編集者が作家さんの応対をするブースで待つように言われます。

 

こんなに有名な俳優さんを呼び出して、受付で混乱させて、しかも待たせるなんて、よほど偉大な編集長なのだろうと期待しました。

 

登場したのは、絵に描いたような……

10分ほど待つと、では行きましょうか、と編集長が現れました。

 

ヘビ革の白い靴に、行ったことはないけれどハワイの海のような真っ青なスボン、真っ白なシャツ第三ボタンまで開けた編集長は、待たせたことを悪びれる様子もありませんでした。

 

ぼくに名刺を渡すと、隣のブースにいた女性作家さんを紹介しました。どうやらこの作家さんの次回作の取材のために、俳優さんを呼び出したようです。

 

俳優さんは、もちろんそんなことは聞かされておらず、ただ、不満はおくびにも出さず、にこにこしていました。

 

出版社の本社ビルを出て徒歩5分、趣のある焼肉屋に到着しました。有名俳優に取材をするような店ではないように思います。

 

大手出版社の50代の編集長の年収は1500~2000万円でしょうか。経費も使えるかもしれません。彼は副業で大きな利益があるらしく、「確定申告必要!?しないとやばいかな?」と言っていましたが、薄ら笑いを浮かべて無視しました。

 

絹ごしより白い歯を見せながら「嘘をつき続ける」編集長

編集長は、歯をとても綺麗にしていました。ホワイトニングではなく、かぶせものです。歯医者さんと飲んだときも同じことがあったんですが、整った歯を見てほしいのでしょう、話し終わったあとに下唇を噛んで、前歯を見せてきます。さらに、自分がモテることをアピールしていました。

 

「最大で月にどれくらいの女性と会った? 俺は、パパ活アプリを使って80人。最初は食事をしてからホテルに行っていたけど、今はマンションのロビー待ち合わせにしてる。もうお金も払ってない。払わなくても、最後までいける」

 

ぼくが、パパ活アプリを使ってお金を払う約束をして会うのに、どうやったらお金を払わなくてよい流れになるんですか?と聞くと、まあまあそれはやりかたがあるんですよ、と追い詰められた政治家より下手な回答をしていました。

 

そして俳優さんのしみじみとした感想は

帰りの車中、目立たない車の運転席で俳優さんは、あの人は多分詐欺師だなあ、嘘しかつかなかったなあ、と言っていました。

 

たとえばパパ活。どんなに頑張っても、会社員をしながらでは月に60人が限度でしょう。何より、その方法やタイムテーブルについて質問をしても何も答えませんでした。

 

お金を払わずにパパ活ができるようになったという話も、結局は内容を答えません。ファッションと歯から、異常に見栄を張る人間であるとわかります。ですが、俳優さんに会う前の事前準備の拙さや態度から、著しくいい加減で、他人への敬意がない人間であるとわかることもわかってしまいます。
さらにいうと、副業をしているようですが、決してその内容を明かさないし、確定申告すらしていない。

みなさんは、意味のない嘘、自分をお金持ちに見せる嘘などつかないと思います。だから、他人がそのような嘘をつくとも考えない。でも、世の中には、嘘ばかりつく変わった人がいて、彼らはその嘘に寄ってきた人から資産を奪うことがあります。

 

話の真偽や因果関係に疑問を持ったら、鵜呑みにせず、適切な距離を取るように心がけましょう。

 

このひとの言っていることは本当なのか?

最初から騙す気でいる詐欺師を見抜くのは大変ですが、

誠実なお金持ちには不思議と共通点があります。

怒らない、鷹揚に構える、他人を否定しない、身繕いをきちんとしている、

必要な分野についての勉強をコツコツ続ける。

そんなお金持ちの類型を抽出して、電子書籍を出版しました。

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