「はんす」でも「ほんす」でもありません。「翻す」の読み方、知っていますか?
漢字自体は見たことがあるのに、送り仮名がついたことで「え…なんて読むの?」と困惑したこと、ありませんか?
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「翻す」の読み方、知っていますか?
「翻す」の読み方は?
「翻」は「翻訳(ほんやく)」や「翻弄(ほんろう)」といった言葉に使われているので、見たことがある人は少なくないはず。ただ、「翻訳」などの読みや「翻」に含まれる「番」の読みから、「翻す」を「ほんす」「はんす」と読むのは、残念ながら不正解です。
なお「翻す」の意味は
1 さっと裏返しにする。
2 からだをおどらせる。
3 態度などを急に変える。
4 風になびかせる。ひらめかす。出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。
「もしかして、〇〇〇〇す?」と読み方が思い浮かんだ人もいるのでは?!
正解は…
「ひるがえす」です。
「翻」は音を表す文字と意味を表す文字を合わせた形声文字で、「羽」を表す「羽」と、音を表す「番(ハン)」とから成り立っています。「翻」には「鳥が飛ぶ」という意味があり、それがもとになり「ひるがえる」意味を表すようになりました。
「翻」が使われている難読漢字
では、ここで難読漢字のクイズをもう一問。「翻車魚」はなんと読むでしょうか?
「翻車魚」という漢字は、漢名(動植物を表すことが多い中国での名称)から来ており、当て字です。なので「翻」の読み「ホン・ハン」や「ひるがえ(る・す)」は当てはまりません。
実はこれ、「まんぼう」と読みます。
「翻車」には、水をくみあげる機械である「水車」の意味、ないしは「翻る」の意味の通り「ひっくり返った車輪」を意味します。マンボウの体の丸さやあまり泳ぎが得意ではない様子から当てられたのかもしれませんね。
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