「もりかん」ではありません。「森閑」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事で紹介するのは「森閑」です。
「森閑」の読み方は?
森閑の「森」は「もり」とは読みません。
森閑とは
物音ひとつせず、ひっそりと静まりかえっているさま。
出典元:精選版 日本国語大辞典
を表します。
森閑の他、「深閑」と表すこともできます。
正解は…
「しんかん」です。
「閑」がつく言葉について
「閑」は
①ひま。いとま。
②のどか。しずか。
③なおざり。おろそか。
④ならう。なれる。出典元:閑|漢字一字|漢字ペディア
の意味を持ちます。
森閑と同じ意味の「閑」がつく言葉には
- 閑散(かんさん)
- 閑静(かんせい)
- 安閑(あんかん)
- 静閑(せいかん)
などが挙げられます。
これらの意味は以下の通りです。
- 閑散 ひっそりとしていること
- 閑静 静かでひっそりとしたさま
- 安閑 安らかで静かなこと
- 静閑 世の中のごたごたを離れて静かなこと
「閑」を含む難読漢字といえば…
では最後に「閑」を含む、読めそうで読めない漢字クイズをもう一問。
「等閑」の読み方、知っていますか?それぞれを音読みして「とうかん」と読むのももちろん正解ですが、もう一つ読み方があります。等閑の意味は
物事を軽くみて、いいかげんに扱うこと。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。「とうかん」でももう一つの読み方でも意味は同じですが、もう一つの読み方「〇〇〇〇」の方がよく耳にするはずです。よく似ている言葉に「おざなり」があります。
正解は「なおざり」です。
ちなみに、よく似た言葉として「おざなり」を挙げましたが、
「おざなり」は「御座成り」と書くように、当座の間に合わせの意味であり、自分で意識的にいいかげんな言動をしてその場を逃れようとすること。一方「なおざり」は、注意深くないことであり、自分では意識せずにおろそかな結果になってしまう言動にも用いる。
出典元:(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
とあるように、意味が異なるので、使い分けに注意しましょう。
参考文献:「おざなり」と「なおざり」はどう違う?〜似ているだけに、しっかり使い分けよう〜|どれだけ知ってる?漢字の豆知識|日本漢字能力検定
スポンサーリンク