【実話】5年ぶりの恋なのに。40代独女が二の足を踏んだまさかの理由【しくじり恋愛#1】
40代に入り、「早く結婚したい!」と焦りばかり募っていた40代独女。
いい出会いに恵まれましたが、問題はその後。
良きパートナーと思っていた男性のいろいろな姿から生まれた不安や悩みは、いつしか女性の結婚願望まで変えてしまいます。
彼女は何を悩み、またどう進んでいったのか、ご紹介します。
「ビビッときた」年下の男性
A子さんは42歳。
歯科衛生士としてキャリアを積んできましたが、プライベートでは出会いがなく30代は「ずっと仕事と趣味のジムに明け暮れた」と話します。
ですが、35歳を超える頃からどんどん独身の仲間が消え、
「私も結婚したいな」
と、幸せそうに新婚生活を語る仲間を見て思うようになりました。
でも、現実ではなかなか恋愛がうまくいかず、気がつけば5年ほど彼氏がいない状態に。
そんなとき、新しくジムに入会してきたひとりの男性と知り合います。
4歳年下の彼は、正社員の営業職でとても明るくはきはきとしゃべる人。
「彼が入ってすぐくらいにマシンのコーナーでぶつかりそうになったんだけど、
『大丈夫ですか? 失礼しました』
と丁寧に声をかけてくれたの。
いい人だなってそのときビビッときた感じ」
A子さんはそう振り返りますが、それからは彼から挨拶してくれたりトレーニングの終わりに一緒にストレッチをしたり、親しくなっていったそうです。
「この人と付き合えたらな」
A子さんははっきり恋愛感情を自覚しますが、自分の年齢や“いざ結婚すると子供のことなどどうするのか”と葛藤も生まれ、笑顔を向けてくれる彼に苦しい思いを抱えます。
そんなとき、彼から突然
「実は、バツイチなんだ」
と打ち明けられました。
「バツイチの男性」に対する不安
そのときはジムが終わってからふたりでお茶に行くくらい仲良くなっている状態で、突然の告白にA子さんはびっくりします。
「バツイチってだけで敬遠する女性もいるし気持ちはわかるから、A子さんも嫌なら遠慮なく言ってほしい」
と、彼は真面目な顔で言いました。
バツイチだった、という事実そのものは、A子さんは「その可能性も考えていた」そうです。
彼は、離婚の原因は元妻のモラルハラスメントだったこと、大変だった結婚生活や離婚後は少し女性恐怖症になったことなどを話してくれて、それを聞きながら
「私に恋愛感情がないのなら、そもそもこんな話はしないのでは」
とA子さんは感じます。
関係を真剣に考えてくれるからこそ、こんなつらい話でも打ち明けてくれるのだろう。A子さんは、彼がバツイチだったことよりその気持ちのほうに感動したそうです。
ところが、胸が不穏な動悸を打ったのが、
「元妻との間に子供が一人いて、養育費を払っている。月に一度面会交流の日があって、それが今の楽しみ」
と彼が口にしたとき。
子供がいることはいいけれど、「養育費」という言葉はそれまでA子さんにとって遠い世界の話であり、ネガティブな響きを持っていました。
「養育費」「面会交流」のような離婚後の生活をはじめて目の当たりにし、
「ああ、これがバツイチで子供がいる人の現実なんだ」
と、A子さんのなかで暗い感情が湧きます。
また、子供との面会を楽しみにしているという彼の言葉も、「私の存在はお子さんにどう受け止められるのだろう」と別の不安が頭をよぎりました。
「そもそもバツイチの人は無理」という結論
A子さんが感じたとおり、彼は
「僕は、A子さんと真剣にお付き合いしたいと思っている」
と、気持ちを打ち明けてくれました。
だから先に自分についてきちんと説明したのであり、
「こんな自分で振られたことはあるし、A子さんも気にせず断ってね」
と何度も口にする姿も、
「私のことを考えてくれるからこそ」
とA子さんにはわかります。
でも、話してもらう前に彼に向けていた恋愛感情は、そのとき少し形を変えていました。
「彼の性格や人間性はすごく好きだし、お付き合いしたら幸せだろうなと思う。
でも、そこそこ高い養育費をお子さんが成人するまで払い続ける約束で、これからもお子さんと彼は会い続けるんだ、って考えたら、 “いつも子供の気配を感じる交際”になるのかなって。
最初から一対一の関係じゃないと思ったら、以前ほど会うことに気が進まなくなったの」
A子さんは、大きくため息をつきました。
“彼のことは好きだけれど、純粋にふたりきりで楽しめるお付き合いにはならないかも”
“もし結婚の話が出ても、すでに子供がいるのなら私との間に子供を作ることはしないかも”
“私との交際より養育費が優先だから、お金がないお付き合いになるかも”
など、彼と恋人関係になっても“悪い状況”しか想像できなくなり、しばらく悩んでいましたが
「そうか、そもそもバツイチの男性とのお付き合いは無理なんだ」
とA子さんは結論を出しました。
そして、打ち明けてくれた後からも積極的に自分と親しくしようとする彼に、
「ごめんなさい。
やっぱりバツイチの男性は無理です。
お友達としてなら、仲良くしてくれるとうれしい」
と頭を下げます。
「いい人だったけれど、仕方ないよね」
そのときのA子さんの本音は、「肩の荷が降りた」。
ですが、この決断が後でA子さんを苦しめることになります。
バツイチを理由に交際を断った独女がしくじった事とは?
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