【実録】「後腐れが無いと思ったのに」不倫関係を抜け出せない40代独女の現実(不倫でしくじり#1)
お付き合いするのはいつも既婚の男性、いけないとわかっていても不倫関係に進むのを止められない40代独女。
不倫は、ばれたときのリスクが高いだけでなく、その過去がいつまでも人生に暗い影を落とす関係です。
不毛な関係を振り返ったとき、40代独女が気づいたのはどんな現実だったのでしょうか。
「既婚者=後腐れがない人」?
40歳のA子さんは独身、彼氏がいない状態が1年ほど続いています。
周りには「5年くらい誰ともお付き合いしていないの」と話していますが、実はそれまで不倫ばかり繰り返していました。
最初の相手は数年仲のよかった男友達で、
「結婚生活の愚痴とか聞いているうちにそんな関係になってしまった」
と話しますが、奥さんにばれそうになったのを機にフェードアウト。
次は会社の取引先で知り合った男性で、
「好きになったあとで既婚者と知ったけど、引き返せなかった」
と告白、1年ほどホテルに行くだけの関係を持っていましたが、これも相手がだんだんと疎遠になっていき、気がつけば会社で顔を合わせても会釈で済まされるようになったそう。
明るい性格で気さくに周りと話すA子さんは、恋愛に特にコンプレックスがあるわけではなく、普通に彼氏がほしいと思うし不倫関係を決して望んではいないと言います。
それなら、どうしていつも既婚の男性とばかり付き合うのか。
「気がついたんだけど、既婚者って後腐れがないのよ。
後ろめたいことってわかっているから、やめたくなったら簡単に切れるじゃない?
お互いの都合のいいときに会うだけだから、一人よりマシだなって思って」
A子さんは、最初のうちは不倫という社会的に許されない関係に不安と恐怖を覚えたそうですが、運良く周囲に知られることなく続けられたことで、罪悪感が薄れていったそうです。
そんなA子さんが不倫をやめようと決めたのは、1年前までお付き合いしていた既婚男性との間で起こった“ある問題”でした。
マッチングアプリで出会ったある既婚男性と
A子さんは、普通の出会いを求めてマッチングアプリを使っていました。
「好きになる相手がいつも身近で別れた後もいろいろとややこしいから、ゼロから知り合える人がほしくて」
とはじめたアプリでしたが、そこでも声をかけてくるのは既婚者ばかり、不倫願望を持つ男性の多さに驚きます。
独身の男性とつながることができたと思ってもスムーズに進まず、つい気安く声をかけてくる既婚男性との会話に応じてしまい、
「結局、“会おうか”ってなるのは既婚者ばかりなのよ。
独身の人もいるけど、たぶんお互いに身の丈より上を見ているというか、求めてくるものが多くて疲れちゃって……」
と、独身男性とのやり取りに疲弊したA子さんは、“少しくらいならいいか”と既婚者のBさんと食事に行く約束をします。
あからさまには言わないけれど、明らかに不倫関係を求めているとわかるBさんとのデートは、案の定その日のうちにホテルに行く流れになりますが、A子さんは“やっぱりラクだな”と思ってそのまま肉体関係を持ったのでした。
ただ、Bさんはその場限りではなく、ホテルから出る前にLINEのIDの交換を求められたA子さんは応えます。
それから、Bさんとの不倫がはじまりました。
既婚男性から告げられた真実
A子さんにとって予想外だったのは、ホテルに行った後からBさんの態度がより親しげになり、自分だけでなくA子さんについてもあれこれ話題にしては気を使ってくれることでした。
「奥さんのことは話さないんだけど、自分の仕事や私の趣味なんかも聞いてくれるし、普通に話が盛り上がるのよね。
友達というか彼氏というか、今までとは違うなと感じたの」
とA子さんは振り返りますが、これまで家庭優先でプライベートについては口を濁すことが多かった既婚男性ばかり見てきたので、何でも打ち明けてくれるBさんの姿は新鮮だったそうです。
ふたりの仲はそれからも進み、仕事の帰りや日曜日の午後などをホテルで過ごしますが、親しくなるにつれてA子さんはBさんの家庭のことが気になり、あるときついに
「奥さんは大丈夫なの?」
と勇気を出して尋ねます。
すると、男性から帰ってきたのは
「実は、妻とは別居中なんだ。
いま離婚調停中で、早く別れたいと思っている」
という、A子さんがはじめて聞く現実でした。
「別居中だから浮気にはならないよ」
と続けて言うBさんの言葉を、A子さんは
「それはおかしいでしょ」
と一瞬で否定します。
これが、自分のしていることを振り返るきっかけになりました。
A子さんが下した決断とは?