「どう」ではありません!「動もすると」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「動もすると」です。
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「動もすると」の読み方は?
「動」は「動く(うごく)」や「運動(うんどう)」「活動(かつどう)」などの表現でお馴染みの漢字です。とはいえ、「動もすると」を「どうもすると」「うごもすると」と読むことはできません。
「動もすると」の読みは、どこかで一度は聞いたことがある人も少なくないはずです。私は読み方を知った時「漢字ではこう書くんだ!」と驚きました。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「ややもすると」です。
「動もすると」どう使う?
「ややもすると」という表現を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。ただ私は、これらの表現をどのような場面で使うのが適当なのかをわかりませんでした……。
「動もすると」の意味は「動もすれば(ややもすれば)」と同じで
とかくある状況になりやすいさま。どうかすると。ともすれば。ややもすると。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
を表します。
上記には「どうかすると」「ともすれば」が含まれていますが、「どうかすると」を調べてみたところ
1 場合によると。「どうかすると春のような暖かい日がある」
2 ややもすると。「どうかすると安易な方法を選びがちだ」出典元:小学館 デジタル大辞泉
とあり、『精選版 日本国語大辞典』の解説には“事の次第によって、ある一つの状態がおこる、またはおこりやすい、という気持を表わす”とありました。
意味を調べれば調べるほど頭の中がこんがらがってしまいましたが、『デジタル大辞泉』の「どうかすると」の使用例や「ややもすると」の以下の使用例、
「ややもすると気持ちがゆるむ」
「ややもすると遅れがちになる」
から「事の次第によっては〇〇しがち」な時に使うのが適当だと捉えました。
なぜ「やや」と読むのかは分からず……
ただ……力不足で申し訳ないのですが、最も気になる点ともいえる「なぜ『動』を『やや』と読むのか」という疑問や語源・由来を明確に示す文献を探すことができませんでした。
公益財団法人日本漢字能力検定が運営する『漢字ペディア』には、「動」の読みは
- 音読み ドウ(常用漢字表外)トウ
- 訓読み うご(く)・うご(かす)(常用漢字表外)やや(もすれば)
「動」の意味には
①うごく。うごかす。うごき。
②ふるまう。ふるまい。はたらき。
③乱れる。さわぐ。
④おどろく。心がときめく。
⑤ややもすれば。出典元:動|漢字一字|漢字ペディア
と記されており、「動」を「やや」と読む例は「動もすれば」のみ。
なので「『動もすると』『動もすれば』と書かれていたら『ややもすると』『ややもすれば』と読む!」と覚えてしまうことをおすすめします。
続いて、これは読めるかな?
答えは>>>こちら!
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