「ばくし」じゃない!「恥曝し」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「恥曝し」です。
「恥曝し」の読み方は?
「曝」は「爆発(ばくはつ)」「爆笑(ばくしょう)」などの「爆」とは部首が異なりますが、「バク」という音読みが共通しています。とはいえ、「曝し」を「はじばくし」と読むのは間違い。
ただ、「曝し」の前につく「恥」と、「恥曝し」の意味から、正しい読み方が思い浮かぶかもしれません。
「恥曝し」の意味は
恥を世間にさらけ出すこと。また、その人や、そのさま。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。
なんと読むか分かりましたか?
正解は……
「はじさらし」です。
「はじさらし」は「恥晒し」とも書きます。
「曝」には
①さらす。日にさらしてかわかす。
②さらける。かくさないで、すっかり見せる。
③さらばえる。骨だけになる。また、やせおとろえる。出典元:曝|漢字一字|漢字ペディア
の意味があります。
「曝」は「暴」の後にできた字で、日と暴(ホク)から成ります。なお「暴」は日と米と両手に持つ意味を表す旧字からなり(旧字が変わった形が「共」)、米を両手に持ち日に当ててかわかす→「さらす」の意味を表します。
一方「晒」は
さらす。日にほす。
出典元:晒|漢字一字|漢字ペディア
の意味のみ。
「はじさらし」は「恥曝し」とも「恥晒し」とも表すことができますが、「さらし」だけで調べてみると、使い方によっては漢字を使い分けたほうがよいことが分かります。「曝し」と「晒し」を両方表記して意味を表している辞書もありますが、公益財団法人日本漢字能力検定が運営する「漢字ペディア」で「曝し」と「晒し」を見てみると
- 曝し 江戸時代、罪人をしばり世間の目にさらした刑罰。また、さらし首。(「暴し」とも書く。)
- 晒し 木綿や麻を洗い、日光に当てて白くした布。さらしぬの。
と印象がかなり異なります。「曝し」の方はだいぶ物騒ですね……!
「さらす」で調べてみると
- 曝す
①日光や風雨に当たるままにする。
②危険な状態のままにする。
③かくさずに、広く人々の目にふれるようにする。さらけだす。
(「暴す」とも書く。) - 晒す
①日光や風雨の当たるままにする。
②布を水や薬品につけたり、日光に当てたりして白くする。
となり、共通している部分もあります。
「恥晒し」とも書きますが、漢字そのものが持つ意味を考えると「曝す」のほうが、その言葉の意味が強くなる印象がありますね。
参考文献:漢字ペディア 漢字や言葉の意味を調べてみよう!
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