「また休憩? 誘わなきゃよかった」疲れすぎる更年期、45歳女性の顛末とは

「しっかり寝ているのに疲れがとれない」

「いつもの仕事や家事をするだけでも疲れやすい」など、40~50代になり、こんな悩みがありませんか?

日本の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。

この時期は、ホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いです。

更年期女性のお悩みのひとつに「疲れやすさ」があります。

今回は、更年期の疲れやすさの改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。

更年期の歩き方(29)

娘との買い物についていけない!

 

あすみさん(45歳)は、最近、体力が落ちたのか疲れやすくなったと感じています。

 

「この前の日曜日に、中学3年生の娘と一緒にショッピングに出かけたんです。好きなジャニーズの話で盛り上がりながら、娘の誕生日プレゼントの洋服をあれこれ見ながら探していました。でも、楽しかったのはほんの30分くらい。途中から、なんだかしんどくなってきてしまって……」

 

ただおしゃべりしながら歩いているだけなのに、あすみさんはまるで山登りをしているような疲れを感じたそうです。

 

「ちょっと休憩するね」

「そろそろお茶にしない?」

 

疲れてすぐに休もうとするあすみさんに、娘さんはあきれ顔。

 

「さっきからお母さん、休憩ばっかり! もう、誘わなきゃよかった。欲しいものが決まったら呼ぶから、お母さんはここで座って休んでいて!」

 

しまいには、娘さんにこう言われて置いてきぼりにされたそうです。

 

「娘とのショッピングは楽しいのに、どうしても疲れてしまって休まずにはいられません。一緒にかわいい服を見て、ああだこうだとおしゃべりもしたいのに……」

 

以前は、一日中ショッピングセンターにいても疲れなかったのに、体力が落ちたのか、それとも日頃の運動不足が原因なのか、急に老け込んだ気がしてあすみさんは落ち込んでしまったそうです。

 

友人たちとのランチで話題になった『更年期』

 

同じ年代で仲のよい同僚5人でランチをしていた時に『更年期』が話題になったそうです。

 

「同僚が、急に肩こりがひどくなって、マッサージに通っても全くよくならないから病院に行ったら、更年期のせいだと言われてびっくりした!と話していたんです」

 

その同僚によると、40代のちょっとした不調は更年期が原因のことが多いらしいとのこと。

 

「まだ45歳で生理も毎月きているので更年期には早い気がするけれど、もしかしたら私の疲れやすさも更年期も原因なのかしら……?とはじめて気づきました」

 

疲れやすさは更年期症状のひとつ

しばらくすると、あすみさんは仕事帰りにスーパーで買い物しただけで、ぐったりと疲れてしまうようになりました。

なんとか夕ご飯の準備を終えると、ソファーで横になる毎日。

夜寝る時間を早くしたり、栄養ドリンクやサプリメントを試してみたりしましたが、あまり効果はなかったそうです。

 

「このままでは娘と出かけることもできないし、それどころか仕事や家事もできなくなってしまいそう、と不安になりました」

 

あすみさんは、同僚の話を思い出して婦人科の更年期外来を受診したそうです。

 

「すると、甲状腺機能などの検査では異常がなく、、急に疲れやすくなってきたのは更年期が原因ではないかと言われました。更年期になるとホルモンバランスが乱れるため自律神経が不安定になり、それが疲れやすさやだるさにつながるのだそうです」

 

症状の説明を受けて、漢方薬が処方されました。

処方された漢方薬は「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」。

胃腸のはたらきを整えて、疲れの原因となる気(生命エネルギー)を補う漢方薬です。

 

「漢方薬を飲み始めて2週間くらいでしょうか、ずっと感じていた疲労感が軽減されてきました。もう、仕事帰りにスーパーによっても疲れ果てることはありません」

 

漢方薬を飲む前よりも元気になって、風邪もひきにくくなったというあすみさん。

 

「最近、お母さん、元気でイキイキしているね!」

 

と娘さんも喜んでいるそうです。

 

「また娘と一緒に買い物に行く約束をしました。今度は疲れを気にせずに思いきり楽しんできます!」

 

■こんなトラブルもありませんか?

 

詳しくは>>>「仕事辞めたら?」更年期のドライアイ、画面がぼやけて仕事が進まない…

「根本的に体質を変えたい」人には漢方がオススメ

「更年期症状がつらいけれど、ホルモン補充療法には抵抗がある」

「疲れにくい体質を目指したい」

そんな方には漢方薬がおすすめです。

だるい、疲れる、気力が出ないなどの症状に、効果が認められている漢方薬はあります。

漢方は心とからだのお悩みを、からだの内側から気の流れ、水の流れ、血の流れを整え、根本改善することを目的としています。

自然の生薬で作られた漢方薬は毎日のむだけで、からだにやさしく作用し、理想の健康を目指せます。

更年期の疲れにおすすめの漢方薬

 

・八味地黄丸(はちみじおうがん):冷えや頻尿も気になる方に。
・人参養栄湯(にんじんようえいとう):食欲不振や手足の冷えも気になる方に。
・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):冷えや貧血、寝汗も気になる方に。

 

漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家に力を借りるのがおすすめです。

 

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

相談もスマホで完結ですので、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できます。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

 

更年期の疲れには漢方薬を試してみて!

「最近、疲れやすくなった」

「ちゃんと寝ているはずなのに、疲れがとれない」

その疲れの原因は更年期かもしれません。

ひとりで悩まずに専門家に相談してみませんか?

漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も元気な笑顔で過ごしていきましょう。

 

 

執筆/あんしん漢方 薬剤師 清水 みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。

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