「りょうす」ではもちろんありません。「暈す」の読み方、知っていますか?

2021.07.02 QUIZ

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「暈す」です。

「暈す」の読み方は?

「暈」はパッと見、重さなどをはかったり、“かさ。容積。”を表したりする「量」に見えるので、「暈す」を「りょうす」と読んでしまった人もいるのではないでしょうか。「暈」と「量」は別の漢字なので、残念ながら「りょうす」は間違いです。

「暈」が使われている代表的な言葉には「眩暈(めまい)」が挙げられます。他にはお酒を飲んで顔が赤くなることやその赤みを示す「酒暈(しゅうん)などが挙げられますが……日常生活には少し馴染みがないといった印象を抱きます。

とはいえ、「暈す」を日常で耳にしないかというと、そんなことは決してありません。

「暈す」の意味は

1 輪郭や色の濃淡の境目をきわだたせないで、ぼんやりさせる。
2 意味や内容をはっきり言わずぼんやりさせる。表現をあいまいにする。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

です。

例文には「肝心な点を暈して話す」が挙げられているのですが、この表現、どこかで聞いたことありませんか?

正解は……

「ぼかす」です。

「暈」の読みは

  • 音読み ウン
  • 訓読み かさ・めまい・くら(む)・ぼか(す)・ぼ(ける)・ぼか(し)・くま

で、「暈」自体に

①かさ。太陽や月のまわりにうすく現れる光の輪。
②めまい。くらむ。目がくらむ。
③ぼかす。ぼける。ぼかし。くま。

出典元:暈|漢字一字|漢字ペディア

の意味があります。

上記に「暈(くま)」という読みがありますが、歌舞伎などで役柄を誇張するために顔に彩色する「隈取り(くまどり)」は「暈取り」と書くこともできます。

「暈」は日本漢字能力検定1級に相当する漢字です。日常生活で比較的馴染み深い「眩暈(めまい)」も、ひらがなで「めまい」と書かれていたり、「目眩」と書かれていたりするので、あまり身近に感じられないかもしれませんが、本記事を通じて、身近な言葉を表す漢字の一つとして思い出していただけると幸いです。

 

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