更年期なの…?「息切れ」がすごすぎて、周囲に心配されちゃった。どうすれば?

「少し歩いただけで息切れする」

「理由もなく息苦しさを感じる」など、40~50代になり、こんな悩みがありませんか?

日本の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。

この時期は、ホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いです。

更年期女性のお悩みのひとつに「息切れ」があります。

今回は、更年期の息切れの改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。

更年期の歩き方(33)

ほんの少しの移動なのに「はぁはぁ」息切れする…これって異常?

人材派遣会社の営業職として働くりさこさん(50歳)は、最近ちょっとしたことで息切れすると悩んでいました。

 

「半年ほど前からでしょうか、少し歩いただけですぐに『はぁはぁ』と息があがるようになって……。階段を上った時なんて動悸がして息苦しくなってしまいます」

 

まだまだ若いつもりでしたが、「やっぱり歳のせいかな、仕方ないよね」と思っていたそうです。

 

ところが、りさこさんに追い打ちをかける出来事がありました。

 

「先日、会社の若い子たちと一緒に電車で営業先に行く機会があったんですが、駅の構内や階段を歩いているうちに『はぁはぁ』と息切れしてしまって……。そんな私の様子を見て、最初は心配そうにしていたものの、そのうち時間が迫ってきて、『私の肩につかまってもいいですよ』とか『休みながら行きましょう』と真顔で心配されてしまいました」

 

お婆ちゃんになってしまったようで、すっかり自信をなくしてしまい、気持ちも落ち込みがちになったりさこさん。それ以来、夜も眠れなくなってしまったそうです。

 

「体力が落ちた」だけではない原因がある?

運動して体力をつければ、息切れもしないようになるかも?と考えたりさこさんは、エクササイズのDVDを購入して自宅で軽い筋トレやウォーキングを始めてみたそうです。

 

ですが、息切れがつらくて続きませんでした。夜寝る前のストレッチはなんとか続けていますが、あまり効果は感じないそうです。

 

「出歩くたびに息切れするのは、からだもしんどいですし疲れます。何より自分が急に老けたようで、すっかり自信喪失して気分的も暗くなってしまいます。最近は仕事が忙しくて運動不足気味ですが、昔はテニスなどスポーツもしていましたし、もともと体力がないわけではないのですが……」

 

年に1回必ず受けている人間ドックでも、心電図や肺機能には異常はありません。どうしてすぐに息があがるようになったか見当もつかないという、りさこさん。

 

もしかしたら、歳のせいで体力がなくなっただけでなく、他に理由があるかもしれないと考えるようになりました。

 

意外な事実が判明…息切れの理由は「更年期」だった

息切れの悩みを夫に相談したところ、

 

「同僚の奥さん、確かおまえと同じくらいの年齢だったと思うけど、『最近漢方を飲み始めたら、いろんな不調がよくなってよかった』という話をつい最近、同僚から聞いたよ」

 

と思いがけない言葉が返ってきたそうです。

 

私の息切れも漢方で治るかもしれない。

 

そう考えたりさこさんは、早速、会社の近くにあった漢方薬局を訪ねてみたそうです。

 

「更年期になると、女性ホルモンの減少やストレスが原因で、呼吸や心臓の拍動を調節する自律神経が不安定になり息切れが起きることがあります。検査で異常がないようですし、年齢的にもおそらく更年期が原因でしょう」

 

そう薬剤師から説明されて、りさこさんが悩んでいた息切れが更年期によるものだと判明しました。

そして、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)という漢方薬が処方されました。

柴胡加竜骨牡蛎湯は、気(生命エネルギー)の巡りをよくして神経過敏を和らげ、息切れや動悸、不眠を改善する漢方薬です。

 

「これまで息苦しくなると、頭の中は息切れのことでいっぱいになっていたんですが、漢方薬を飲み始めてから、焦りや不安が和らぐようになりました。飲み続けているうちに、だんだんと息切れも気にならなくなってきました。夜もぐっすり眠れて体調もよいです」

 

以前は息切れがつらくて続かなかった自宅での軽い筋トレも再開し、健康維持のための体力づくりに励んでいるそうです。

 

★ホットフラッシュ症状にも悩んでませんか?

>>>49歳、まだ生理がある私は更年期じゃないよね…?「ホットフラッシュ」の現実は

息切れの悩みには漢方薬を試してみて!

「更年期症状がつらいけれど、ホルモン補充療法には抵抗がある」

「息切れが起きにくい体質になりたい」

そんな方も多いのではないでしょうか。

 

更年期の不調の改善には、自然由来の漢方薬がおすすめです。

漢方薬は不調の根本改善と体質改善により理想の健康へ導くことを目的としており、効果も認められています。

からだの内側からやさしく働く漢方薬なら、毎日のむだけで、お悩みの症状の解決と、根本的な体質改善を目指せるでしょう。

更年期の息切れの改善には、以下の漢方薬がおすすめです。

 

更年期の息切れにおすすめの漢方薬

 

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):不安感や息が詰まる感じや動悸も気になる方に。
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう):冷えや不眠、動悸も気になる方に。
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):めまいや立ちくらみ、頭痛も気になる方に。

 

ひとつ注意点として、漢方薬を選ぶ際は、ご自身の体質・状態に合っているかがとても大切です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。

 

漢方薬局や病院へ足を運ぶのは敷居が高い、対面では相談しにくいという方は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

AI(人工知能)を活用したオンライン漢方サービスなら、気軽に漢方のプロに相談できます。

お手頃価格で個人に効く漢方を見極め、自宅に郵送してくれますよ。

 

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

 

更年期の息切れには漢方薬もおすすめ!

「少し歩いただけで息切れがする」

「息苦しさがつらくて夜眠れない」

あなたを悩ます息切れは更年期が原因かもしれません。

ひとりで悩まずに専門家に相談してみませんか?

漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も元気に過ごしていきましょう。

 

執筆/あんしん漢方 薬剤師 清水 みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。

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